超絶マイナーグルっぽへのご参加に感謝!?
先日、募集を開始した、
「 グルっぽ 」に、
さっそく参加していただいて、
ありがとうございます。
ハッキリ言って、
まだ、「 グルっぽ 」の
内容も趣旨も運営方針も、
何も決めていないのです。(笑い)
わたしの気まぐれ、思いつきで、
これから、ドンドンと楽しくなる(?)
予定ですので、よろしくおねがいします。
さて、「 ふたつ文字3号 」さんから
依頼された、「 ブログクイズ 」。
短いお話・・・を書いてください、という
ことでしたネ。
さまざまな「 お題 」があります。
今回は、「 ちょっとホラー!? 」という
お題で、ちょっぴりだけ怖いお話です。
わたしの発想は貧弱なので、
あまり、怖くないのが欠点です。(笑い)
『 山の灯りは誰のため!? 』
会社員の北島は、
転勤で、東北地方のある地方に
やって来ました。
そこは、四方を山々に囲まれた、
自然豊かな、素敵な所でした。
釣りや、アウトドアが大好きな
北島にとっては、願ってもない
勤務先だったようです。
やがて、こちらでも友人ができ、
楽しく暮らせるようになってきたのです。
ある晩のこと、北島は、
友人の一人である清武と、
夜の食事を済ませ、
その流れで、夜の街に
お酒を飲みに出かけました。
ふたりは、楽しい時間を
過ごしたようです。
天気も良かったし、夜風が
心地よかったので、
帰りは、歩いて、戻ることに
したのです。
「 清武君、本当に、ココは、
いいところだねぇ~。
俺は、気にいっちゃったよ。 」
「 北島さん、そう言ってもらえると、
地元の人間としてうれしいです。
ありがとうございます。 」
夜空は澄み渡り、
緑の山々が生み出してくれた
空気は、清々(すがすが)しく
素直に豊かな気分となるようでした。
「 アレッ? あれは、何だろう? 」
突然、北島が叫びました。
「 北島さん、どうしたんです? 」
「 ほらっ、俺たちの正面の山、え~と、
たしか・・・そうだっ!
金目樽山だったよね。 」
「 金目樽山がどうかしましたか? 」
「 清武君も見えるだろ!
ほら、山の方角に、かすかに、
灯(あか)りが、・・・ 」
「 北島さん、アレに気づいて
しまったんですね。 」
「 清武君、どうしたんだ。
急に、暗くなって・・・? 」
ふたりの間を、沈黙が支配した。
やがて、清武が、弱々しく、
話を始めた。
「 北島さん、実は、あの灯り・・・
あの灯りのことは、誰にも話すことが
できないのです。すみません。 」
「 そうか・・・清武君。
わかったよ。無理に話してくれとは
言わないよ。
しょせん、俺は、よそ者だし、
清武君が、仲良くしてくれるのも、
結局は、社交辞令、うわべだけって、
ことだったんだ。 」
「 北島さん~っ! そんな、悲しいこと
言わないでくださいよ。
俺は、北島さんのこと、本当に、
尊敬できる人だと思ってるし、
一生お付き合いしていきたいと・・ 」
「 清武君、無理して、
そんなことを言うなよ。
マジで、落ち込んじゃうよ。
実際、あの灯りの正体すら、
教えてもらえないようじゃ、
まさに、『 よそ者 』扱いだ。 」
清武は、今にも泣き出しそうな顔で、
「 北島さん、わかりました。
俺は、北島さんに、
信じてもらえないよりは、
死ぬほうを選びます。 」
「 清武君! 死ぬ、なんて大げさ過ぎるよ。 」
「 北島さん、冗談なんかで、言えることでは
ないんです。俺は、決心しました。
北島さんに、信じてもらうために、
あの『 灯り 』の正体を話します。 」
「 本当に、話してくれるのか? 」
清武は、大きくうなずき、静かに語り始めた。
「 あの『 灯り 』の正体は、実は、
魔物や化け物たちの集会所の灯りなのです。
その昔、戦(いくさ)に敗れて、逃げ落ちてきた
落人たちが、生き延びるために、
あの山の中で、地元の人や旅人をたくさん
殺したそうです。
やがて、その悪行のため、神仏の怒りに触れ、
落人たちは、その姿を、
魔物や化け物に変えられてしまったのです。
でも、そんな姿になっても、魔物や化け物たちの
悪行が止むことはありませんでした。
そんな、あるとき、高名な修行僧が、
この地方を訪れ、
あの山の中で、祈(き)とうを
行い、結界(けっかい)を敷いて
くれたのです。
その結界のおかげで、
山中では、魔物や化け物とは、
出会うことがなくなって、
殺される人もいなくなったのです。
あの灯りは、今でも、魔物や化け物たち
が集まっている場所を照らしているのです。
あの集会所には、修行僧が設置した
人型の岩が数体あって、
魔物や化け物たちが、その人型を
人間だと思い込んで、
毎晩、殺そうとしているのです。 」
聴き終わった北島は、「 ふぅーっ! 」
と大きなため息をつきました。
「 そうか、あの灯りの下では、
今でも、魔物や化け物たちが、
人間を殺そうとしている、
っていうことか・・・ 」
清武が、キッと見つめて、また語り始めました。
「 北島さん、これは、本当のことなのです。
そして、修行僧が、旅立つ前に、
こう、言い残したのです。
『 魔物や化け物の、執念や恨みは、
消し去ることができなかった。
やつらの力は、徐々に増すことだろう。
そこで、この結界を守るために、
ある掟(おきて)を定めた。 』
その掟とは、あの魔物と化け物の
物語を、決してよそ者にしては
ならない。ということだったのです。
掟を破った者には、必ず、
『 死の翼触れるべし! 』
という呪詛がかかり、
遅くとも、次の日までには、
命が無くなるのです。 」
清武のあまりの真剣さに、
北島は圧倒されました。
そのまま、ふたりは、無言で
歩き始めました。
翌朝、北島は、会社に出勤しました。
すると、すぐに、上司に呼び出されました。
「 北島、きのうの晩、
清武と飲みに行ったのか? 」
「 ハイ、ふたりで食事して
そのあと、街に出かけました。」
「 そうか、驚くかもしれんが、
今しがた、清武の家族から連絡が
あった。清武が、亡くなったそうだ。
フトンの中で死んでいたそうだ。 」
「 な、なんですって? 清武君が・・・」
「 北島、まさか、おまえ、清武から
何か、話を聞き出さなかったか? 」
「 は、話って、まさか・・・!? 」
「 ふぅ~、やっぱり、そうか・・・
清武は、命を掛けて、おまえに、
あの話を、したんだな・・・。 」
「 あの話のせいで、清武君は死んだのですか!? 」
「 さぁ、本当のことは、誰にもわからないさ・・・
でも、北島、おまえも死にたくなかったら、
清武が命を捨てて聞かせた話は、誰にも話すなよ。
きっと、清武は、おまえのことを、本当に、
大切に思っていたことは、間違いないからな・・・ 」
北島は、ぼう然としていましたが、
目からは、大粒の涙が流れ出してきました。
「 清武君・・・、本当に、すまない。
許してくれ・・・ 」
このお話を、読んでしまった「 あなた 」。
そうです。「 あなた 」・・・
もう、おわかりですよね。
このお話は、決して、
誰にも話しちゃダメですよ。( ( ̄∀ ̄) ニヤリッ )
