現在の釧路駅は昭和36年に改築され、駅地下に釧路ステーションデパートが開店されました。なんと62年前に遡るのですね。翌年の昭和37年には駅北口へ繋がる地下歩道通路が作られたようです。
私が小学校1年生の時(昭和50年ぐらいかな?)に、東京から来た叔父から釧路駅の地下にあるステーションデパートで当時でも1万円以上していたクルマのおもちゃを買ってもらった記憶が今でも思い出されます。その時は、両親に叱られるのではないか、とビクビクしながら買ってもらった、とても懐かしい思い出です。
今では地下デパートも封鎖された釧路駅は北海道の地方都市の中で、まさに最後の昭和駅なのでしょう。北海道内は、これまで札幌、旭川、帯広、北見、網走など14地域で鉄道高架化が行われ、駅舎も新しくなっています。
そして釧路市では、これまで過去数度にわたり、鉄道高架事業の話がありましたが実現することはありませんでした。
そして2011年に起こった東日本大震災の大津波による被害を契機に、ふたたび津波対策が必要なことから、釧路市では現在、鉄道高架事業を再々検討しており、事業主体となる北海道が今年と来年にかけて調査を行なっています。
やはり人命最優先です!
釧路市によると日中は北大通付近には2万人以上の人が仕事などで中心部にいるそうです。
鉄道で南北に分断されている現在の釧路市は、二つの跨線橋(旭跨線橋、北中跨線橋)と新釧路町の踏切を渡らなければ北側(内陸)へ避難することはできません。また避難時には、大渋滞が予想されています。旭アンダーパス(国道)は釧路川の真横にあり、津波となると真っ先に浸水してしまうので通行は厳しくなります。
さらに二つの跨線橋(旭と北中)は、どちらも築50年を越えており、数年後には間違いなく架け替えをしなければなりません。
その概算費用は、鉄道高架事業とほとんど変わらない、と当時の釧路市議会の市側の答弁でありました。さらに市の負担も跨線橋事業より低いとも言われています。私も色々調べてみると全道で実施された高架事業費の地元市町村の負担割合は、概ね総事業費の10%ということがわかりました。実際、直近では平成24年に完成した江別市にある野幌駅は総事業費が153億円、うち江別市の負担は約15億円でした。起債措置なども活用すると市の負担もより軽減されます。
釧路市民の皆様も様々な意見や考えがあると思います。
市の事業費負担が心配、他のことにお金を使うべき、JR線がいつまで続くかわからないから駅はそのままでいい、等々。
しかし、やっぱり人命最優先であるが故、逼迫する津波災害に備えることは、どうしてもしなければなりません。
花咲線も釧網線も黄色戦区と言われている中、鉄道活性化協議会を中心に関係市町村などで利用促進に向けてとても頑張っています。
そして湿原ノロッコ号も相変わらずの大人気です。
⬇️(動画🎥)
駅構内のお惣菜屋さんも釧路を盛り立てようと一生懸命に頑張ってくれています。
たくさんの観光客がノロッコ号に乗りにきていました。やはり、訪れる人のためにも安全確保が大事であり、何より街の顔として、素晴らしい駅舎に生まれ変わって欲しいと願うばかりです。