昨晩朝6時30分に目覚ましをかけた。

結果寝坊して7時25分に起きた。

 

いつもは7時から8時の間で起きている。

しかし、昨晩から6時30分に起きようと決断し、

目覚まし時計をかけたのである。

 

何故、6時30分に目覚ましをかけたかというと、

日本社会、とくに会社などでは、

9時始業ないしは9時30分始業というところが多いようなのである。

 

仮に俺がお勤めに出たとして、

8時過ぎには自宅を出ねばいけないだろう。

もし、8時30分始業であれば7時には家を出なくてはならない。

となれば、6時30分では遅く、

6時前には起きねばなるまい。

社会の動きというものは、

そういうものだ、と最近わかった。

 

なるほど。

 

例えば、俺がなんでもいいからお勤めに出たとして、

それが駅前のマクドナルドだとしても、

8時からのシフトに入れば、

同様に最低でも6時30分に起きねばならない。

社会はそういうふうに動いている。

 

俺は浮世離れし過ぎたかもしれない。

 

朝、惰眠をむさぼっている以上、

まっとうな社会とは折り合いがつかない。

 

とりあえずは6時30分に起きる「練習」をしようと思う。

次は6時だ。

毎日毎日目覚まし時計をならせば、

起きられるかもしれない。

とにかく社会と適合するために、

早起きの習慣を身に付けようと、

ぼんやりした頭で考えている。

図書館の帰り、

小腹が空いたので

コンビニに寄ってアンパンを買った。

店員は俺と同じくらいの年ごろの男性。

退職して働いているのだろうか。

でも、こなれた感じで働いていた。

俺は「こなれ」られるのだろうか。

コンビニの仕事に。

などと考えて出口に向ったら、

アルバイト募集の張り紙が。

 

家から最も近いコンビニである。

出勤時間をちょっと遅めにしてもらえたら、

活躍できるかもしれない。

コンビニで活躍するとどうなるのだろう。

店長は経営者なわけだから、

いくら活躍しても店長にはなれない。

せいぜいチーフみたいな感じだろう。

で、そのチーフになれたとして、

時給はいくらくらいだろう。

2000円はもらえんな。

初任給は900いくらだから、

昇給しても1030円くらいかな。

だとすると、月給はいくらになるのだろう。

さっきの店員さんさんと親しくなり、

たまに駅前の居酒屋でのんだりするのかな。

皆で歓迎会とかやってくれるのかな。

俺は嬉しいのかな。

どうなんだろう。

 

と、買ったアンパンを携えて、

家に帰ってきたのである。