YOKOHAMAの丘の上から -4ページ目

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15May
- The Beach Boys / The Beach Boys In Concert ('
  ハッキリ言わせてもらうが、ブライアン・ウィルソンのいないThe Beach Boysなんて、いわば、“昔懐かしい、夏のドサ回り・オールディーズ・バンド”的なものなんじゃなかろうか。でもまあ、ライブに行ったら行ったで、そこそこ楽しいんだろうな...。しかし、ブライアン信者の自分としては、ブライアン抜きの75分間のライブ盤は、ちょっと聴く気にはならないかな...。実際、このレビューを書くために、今回初めて聴いてみました。もちろん、音源はずっと昔から持っていて、iPodにもスマホにも必ず入れてはいたんですが、一度も聴いたことがなかったです...。当然、内容的には悪かろう筈はないです。アメリカを代表するバンドとしての風格、実力は流石です。ヒット曲を中心に、当時の新曲を交えて、全20曲。いいと思います。夏のBGMにどうぞ。・Sail On Sailor・Surfin' USA
14May
- The Beach Boys / Holland ('73)
  う～ん、いよいよ混乱してきた。大事なオープニング曲（Sail On, Sailor）を何故か、臨時メンバー：ブロンディ・チャップリンに歌わせるし、アルバム全体を通して、まるで覇気が感じられないし、ブライアンは絶不調のどん底、だけでなく、よくわからんおとぎ話（「ヴァーノン山と小道」）までくっつけてくれて、さらにアルバムを混沌としたものにしているし。ジャケット写真も何なんだろう...（逆さまにしてみると分かる）。わざわざオランダくんだりまで行ってレコーディングをする必要はあったのか？（...余計なお世話か。）ビーチボーイズのアルバム、と意識しなければ、しっとりとしたアメリカン・ロックの好盤と聴けないこともないかも知れない。・The Trader・Only With You
13May
- The Beach Boys / Carl And The Passions "So
  これまた、ゴタゴタの中で作られたらしい。ブルース・ジョンストンが、バンドの方針に異を唱えて出て行ってしまうし、かつ、ブライアン色もほとんど無し、という、一見あんまり存在価値も、聴く必要も無い感じのアルバムなのだが、ハーモニーの美しさはやっぱり流石だな。カールとデニスの頑張りは認めなきゃ。後半（B面）の静かなバイブレーションの流れは、そこそこ良い。・Marcella・All This Is That
15Apr
- The Beach Boys / Surf's Up ('71)
  さて、今度はいよいよ、あの「SMiLE」中、最高の名曲がアルバムのタイトルに。ここで引っ張り出されたのか...。思えば、本来オクラ入りだったんだよな。それにブライアン本人も、こんな形でこの名曲を発表することになるとは思わなかっただろう。1966年「Inside Pop: The Rock Revolution」でソロ演奏し、レナード・バーンスタインに絶賛されたこの曲。ポピュラー・ミュージック界がこの世にもたらしたものの中で、最高の部類に属する一曲であることは間違いない。そして「'Til I Die」...精神を病み、ドラッグとアルコール漬けのブライアンが、一瞬正気に戻って、現実を直視したときに抱いた絶望の深さ。まだ1971年か。完全復活までまだまだ先は長いな。・Surf's Up・'Til I Die
25Mar
- Mary Weiss / Dangerous Game (2007)
  何と！The Shangri-Lasのメイン・ヴォーカル、Mary Weissが21世紀に入って復活！信じられん。まだ生きていたとは！（失礼。）とにかく曲がいいです。一時期、このアルバムばかり聴いていました。もっといいのが、シンプルな編成で、昔ながらのオールディーズ調のサウンドを聴かせてくれること。“今風の”というか、TOP40系みたいな無機質な感じにされなくて本当に良かった。クレジットを見ると、Greg Cartwrightというギタリストがほとんどの曲を作曲し、プロデュースも担当している。そこそこの才人とみた。Maryさん、仲間にも恵まれたね。The Shangri-LasのCDの解説に、グループ解散後は一時期ヒッピーをやっていたらしい...みたいなことが書かれていたが、解散からこの時で40年か...。どう見積もっても還暦は過ぎているんだろうな。あんまり上手くないところが、またいい。（もともと、そんなに上手くなかったが。）・Stop and Think It Over・Don't Come Back
24Mar
- The Shangri-Las / The Best Of The Shangri-Las (&
  '60sガールズ・グループの代表格、The Shangri-Las。ちょっぴりワルな感じも魅力。だからなのか、Aerosmith, Twisted Sister, Johnny Thunders ....多くのロック・ミュージシャン達がこぞって彼女達の曲をカバーしていた。そんなThe Shangri-Lasについて、今さらこんなところで語るのは恥ずかしい限りだが、春を迎えるにあたって（？）、今日は是非紹介をしてみたい。このグループのベスト盤は、今までかなりの種類がリリースされており、どれを選んでも、まあ、代表曲、基本曲は必ず収められているんだが、オススメとしては、曲数の多い「Myrmidons Of Melodrama」(RPM Records)(写真・右)、そして、もし入手可能ならば、Mercury盤「The Best Of The Shangri-Las」(写真・左)を強力にプッシュしたい。何故ならば、このMercury盤には、解散前のラスト2枚のシングルAB面が収録されているのだ！コレは嬉しい。「 Leader Of The Pack」('64)で全米1位を獲得した彼女達だったが、この頃('66～'67)にはもう音楽シーンから、早くも忘れられた存在になってしまっていたようだ。だがしかし！　この2枚のシングルは、フラワーで、ちょっぴりサイケで、マニアにはたまらない4曲。なかでも、SEがサイケな「The Sweet Sounds Of Summer」。そして、ラスト・シングルB面「Footsteps On The Roof」。なんと魅力的な曲なんだろう。The Shangri-Lasの全曲中、僕の一番好きな曲。・Leader Of The Pack・Give Him a Great Big Kiss・The Sweet Sounds Of Summer・Footsteps On The Roof
21Mar
- Träd, Gräs och Stenar / Träd, Gräs och Stenar (&
  そろそろ春だというのに、横浜は雪。寒い。陰鬱だ。陰鬱な日は、陰鬱なサイケで決まり。1970年、スウェーデン発。北欧を代表するサイケ・グループの、これは1stアルバム。「All Along The Watchtower」「I Can't Get No Satisfaction」の2曲の陰鬱でヘヴィーなカバー曲で始まるが、それ以降のオリジナル曲のほうが数倍いい。この奇怪な感じ...。聴き手の心の中に、不安な感情を喚起させる「何か」がある。・Sanningens Silverflod (The Silverriver of Truth)・All Along the Watchtower
18Mar
- The Folklords / Release The Sunshine ('69)
  40分弱の「幻」をレコードの中に閉じ込めたかのような、カナディアン・サイケ名盤。これはある意味、究極のサイケデリック音楽と言ってもいい。虚ろで、淡々としていて、手応えのない、男女ボーカル。冷たく、美しいオートハープの音色。不思議な何かを心に残し、そして消えてゆく。聴き終えた後、街は変わらず喧噪に包まれている。・Jennifer Lee・Child・Suzanne Marie
17Mar
- 万里れい子 / サイケな街 ('68)
  なんと！ズバリ、「サイケな街」。この、一種カオスなエネルギーの奔流。なんとも素敵！「サイケデリック」が流行語だった頃の昭和歌謡ですね。「サイケな街」か...。そんな街があったら行ってみたいな。無法地帯だったりしてね。（って言うか、新宿・歌舞伎町のことか？）
15Jan
- Hickory Wind / Hickory Wind ('69)
  オリジナル・プレスはわずか100枚という、インディアナ出身のサイケのレア盤。演奏も歌もあまり上手いとは思えないものの、丁寧に作られた、味わいのある一枚。シンプルな編成ながら、色々とバリエーションに富んだことをやっている。ソフトなフォークロックが基調だが、ファズを入れたガレージっぽい曲もあり。しかし、個人的には冒頭の曲「I Don't Believe」に一発でやられた。優しい曲なんだが、どこかもの悲しげで、どこか疲れていて、どこか痛々しくもあるロック・バラード。コレは必殺曲だ。こういう曲が何曲が収められているが、実にいい雰囲気。ジャケットも、なんだかいい感じ。とりあえず、マニアは必聴・必携かな。※追記…僕は2003年ころにBeatballから出た再発CDを聴いているが、オマケで収録された、近録の4曲は要らなかったかな...。・I Don't Believe・Mr. Man