心の氷が解けるとき。節分を終え、清々しく「立春」を待つ






皆さま、今日は、昨夜の節分の豆まき皆さまのご家庭にはどんな福が舞い込んできたでしょうか。


​「鬼は外、福は内」






​賑やかな豆まきの声が止んだ後の、あの静まり返った夜の空気。


掃除をして、邪気を払い、自分の中の「迷い」や「滞り」も一緒に外へ出したような、不思議な達成感に包まれている方も多いのではないでしょうか。


​節分は文字通り「季節を分ける」節目。


明日はいよいよ、暦の上での新年**「立春」**を迎えます。


水遊びの記憶と、春の予感


​今の時期、ふと思い出す大好きな和歌があります。



袖ひぢて むすびし水の 凍れるを


春立つ今日の 風やとくらむ


(紀貫之)





私の~現代約はこんなものかな?


夏の日に袖を濡らして手で水をすくって遊んだ、あの清らかな水。


冬の間、冷たく凍りついていたあの水も、

立春の今日の風が、優しく溶かしてくれていることだろう。






​この歌の素敵なところは、厳しい冬の寒さの中に、これから訪れる春への信頼が同居しているところです。


​私たちの心も同じかもしれません。


冬の間、カチコチに固まって動かなかった決意や、少し閉ざしていた気持ち。


それが今、節分という儀式を終えて、明日の「立春の風」を待つ準備が整った。


そんな清々しさを感じませんか?


​「立春大吉」で、新しい私を始める


​明日の朝、もしお時間があれば、白い紙に墨(あるいは筆ペン)で**「立春大吉」**と書いてみてください。


​この四文字は、左右対称。


表から見ても裏から見ても同じ形をしていることから、「鬼が家に入っても、振り返った時に同じ文字が見えるので『あれ?まだ入っていなかったかな?』と勘違いして出ていってしまう」という、なんともユーモラスで強力な厄除けのおまじないです。

古来中国では【福】の字を逆さまにして来福を祈願したと言うユーモアの故事も有りますから何とも粋な行事ではありませんか。


​邪気を払い終えた心に、このお札を貼るような気持ちで、


明日からの新しい一歩を、軽やかに踏み出していきたいですね。


​結びに


​冬は必ず春となります。


今夜は、温かいお茶でも飲みながら、


「よく頑張って冬を越したね」と、自分自身を労わってあげてください。


​明日の朝、あなたの窓を叩く風が、


柔らかな春の香りを運んできてくれますように。