次男君は脳外科病棟。

入院初日に案内された病室は4人部屋。

入って荷物を片付けていると隣から

「私、子供嫌い」

と独り言を言ってた。

次男君に大部屋だから静かにしようねと言ったら次男君マスクをはめて話さないようにしている。

小さい声で普通に会話していたらお隣さん、こちらのカーテン開けて

「話さないでくれる?」と。

次男君も私も絶句。

会話も出来ない、次男君気を使って私の耳元で小さな声で話す。

これじゃー楽しく過ごすことできない。

どうしよう?

夜になり、簡易ベットを置こうとしたら

「一人でトイレ行けれるのに何故付き添いするの?狭くなる。」

私、すみませんと冷蔵庫の棚にピッタリ次男君のベットをくっつけた。

看護婦さんが検温に来てもらった時に

「もう少し広く使っていいからね」と。

私、看護婦さんの耳元で

「狭いって言ってるから。子供の声が駄目みたいで叱られたので。」

看護婦さん、

「それは、駄目だから婦長さんに言ってきます。」

速効で二人部屋のお部屋に移動させてくれた。

私、次男君は静かにしている方だと思ってた。

辛かった。

言い返せない自分が悔しかった。

小児病棟にいた時は賑やかで皆、親と子供が普通に会話していた。

プレイルームにも行けれる。

イベントも沢山ある。

だけど、脳外科病棟の子供がプレイルームに行くこともイベントに参加することも出来ない。

脳外科病棟では大人の決まりに従うことになる。

逃げ場がなかった。

脳外科病棟に子供が数人いるのだから子供の決まりがあったらいいな。

小児病棟との子と同じ子供として扱ってくれたらいいな。

脳外科病棟の婦長さん、看護婦さん、助手の方、お掃除の方。

すべての方が、親切で丁寧な対応してくださってる。

次男君のことをいつも気にかけてくださってる。

患者一人一人にも同じ対応。


婦長さんでも規則を変えることはできないと思うから。

そして二人部屋に部屋移動。

お隣のkさん、すごく優しくって涙。

お孫さんが次男君より一つ下の一年生。

「大人しいね。可愛いね」

と話しかけてくださる。

Kさんのご主人さん紳士的で身だしなみをきちんとされていて子供を見る目がとても優しい方。

朝来て、夜自宅に帰るまでの間、Kさんとの会話を楽しみすごく仲良し夫婦。

Kさん、喧嘩したことなく、皆に優しい旦那さんと言ってもらえると言ってた。

Kさんの旦那さん、次男君にリンゴを剥いて持って来てくれたり、熱々のゆでたまごや、焼き芋、色々なものをいただいた。

帰る時には

「また明日くるからね」

と次男君に声をかけて帰ってかれる。

沢山沢山可愛がってくださる。

素敵な出会い。

幸せ。
















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