このキットは付属のマシマモーター(サイズ大きめ)を搭載することを前提とした設計になっているためか、実物よりもボイラーがキャブ内方向に長めになっていることが判明しました。
今はもっと小型で同格のモーターが発売されているようなので、それを搭載することを目論んで、ボイラーの短縮と実物寸法にできる限り近づけたバックプレートを自作することにしました。
上の写真はボイラーを糸鋸でカットしているところです。
今回は木曽福島に保存されているD51 775を製作しますが、当該機はキャブ内立ち入り禁止となっているので、775と同じく汽車製造会社大阪工場で落成したD51 451 (東中神で保存)を検測対象としています。
だいぶすっ飛ばしますが、こんな感じで一から作ってみました。
キット付属のパーツで気に入らない点は2つ。
ひとつはキャブ床が0.7tだったかそのくらいあること。もう一つは網目板の模様がオーバースケールであること。これはランボードをはじめこの車両のあらゆるところを作り替えなければならないことを意味していますが、なんとかやりきる覚悟です。
裏返した様子です。
大きい方のキャブ床(右)は0.4tの真鍮板から、一段下がった部分のキャブ床はエコーさんの「細密網目板」を切りついで作ってみました。
わざわざ切り継いでいるのは表面の模様が2種類あるからです。
ブレーキ弁の台座がキャブ床よりも少し沈み込んでいるところも今回再現したかったポイントです。
ブレーキ弁は裏から1mmビスで固定する仕組みなので、ブレーキ弁を外して塗装できます。
次はキャブの側のパーツです。
丸窓のないタイプを珊瑚模型時代に買ってあったので加工します。
今回の775は機関士側の前方の窓が拡幅されているタイプなので、独特なそのベース部分を加工しなくてはなりません。
斜めに削りをいれて、真鍮材を埋め込み整形します。
こんな感じです。
窓枠は0.2tの洋白板から自作します。
こちらが実物です。
カッチリしたエッジを求めて窓枠部分は全て自作で統一することにしました。
まずはテンダーと対峙する位置の所から。
外型のみ整形した洋白板を既定の位置にハンダ付して…
後からその内側をくり抜いて窓枠のカタチに仕上げます。
少しでも削りすぎると即やり直しなのですが、ゆっくりゆっくりやっていくと意外にも上手く行きました。
窓枠、いや窓サッシというのでしょうか、これも洋白板から切り出して作ってみました。
奥行き感を大事にして2段構造です。
うーん、キャブ本体の板厚が0.4tがそれ以上あるので、かなりサッシが奥まってしまいます。
思い描いていたものとはかけ離れた結果に。
ここで気づいたんですが、蒸気機関車って機関士からの前方の視界の悪さ故か、側窓を全部閉めた状態で走行している写真が見当たらないのです。
考えてみればKATOや天賞堂の模型だって、開口部の2/3くらいは開けた状態で再現されています。
これを考慮し、窓サッシは後日新しく作ってみることにしました。
側窓と機関士位置の前方窓も、これから窓枠を再現していきます。
上手く行くか心配ですが、頑張ります。
本日は以上です。
順調にいけば来週もこの時間に更新します。












