今日で国会が閉会した。
参議院の問責決議案可決でこの2週間あまり閉会していたのだが・・・
話題は解散総選挙ではなく各党の代表選一色。
この状況を被災地の方々はどう見ているのか・・・
そんな事を考えると心が痛む。
とは言え連日候補者の名前が報道されているのが現実なので、私見を書いてみる。
僕はまず代表(総裁)=総理大臣(第一党になれば)という規定路線があり、今までは各政党とも『総理大臣にふさわしい人』を代表選に擁立していた様な気がする。
一般的に代表としてふさわしい人とは
①政治経験が豊富な人。
②外務大臣や重要閣僚経験者。
③党の要職(幹事長など)経験者。
この条件が暗黙の了解の下あった様に感じる。
確かに長きに渡り政権与党に君臨していたのは自民党であるので、その慣例は自民党が作ったのであるが、冷静に考えればそれ位の経験がなければ総理大臣になる資格がないと言う事である。
この考え方は同意出来るし、実際この程度の経験がなければ総理大臣の激務は出来ないと思う。
ただ近年では『第3極』という勢力(大阪維新の会やみんなの党など)が幅を利かせてきており、当然そんんな経験者がいる訳ではない。
いい例が先の総選挙で政権を勝ち取った民主党だ。
確かに民主党自体はいろんな党の寄せ集めで出来た党なので、経験豊富な方もいる。
しかし所詮寄せ集めの党であり、この三年間の結果がそれを物語っている。
それにしてもいつの頃から代表(総裁)=選挙で勝つ為のツールとなってしまったのだろうか?
例えば今日の報道であった細野大臣の代表選出馬辞退。
確かに彼は若いし、大臣として経験もしている。
しかし実際は現閣僚で野田総理と政策論争が出来ないという大義より、脛に傷を持っている議員である。
それを担ぎ出そうとはどう考えても自分達の保身しか考えていないと思えて仕方ない。
自民党は今日の段階で町村氏が立候補を表明したが、個人的にはこの方の実績うんぬんは置いといて、2009年の総選挙にて選挙区で惜敗し比例復活当選。
しかし補選で自ら辞職しあえて選挙区当選を目指し見事当選。
この考え方は一本筋が通っていると思う。
他の候補予定者(石波氏、安倍氏)は総理の資質はあると思う。
くだらないのは現執行部のゴタゴタ。
谷垣氏と石原氏の協議が続いている様だが、この2人に関しては今国会で解散総選挙に持って行けなかった責任は重く、個人的には候補者に値しないと思う。
世間では自民党が次期総選挙で第1党に返り咲くと囁かれていて、その反面大阪維新の会が国政進出を決め勢力を伸ばしてくると言われているが、代表選(総裁選)=総理大臣という仕組み自体が完全に制度疲労を起こしていて、個人的には首相公選制に移行すべきだと考えている。
そうなれば世間の見方も変わるだろうし、選挙制度なども改革出来ると感じている。
いずれにせよこんな茶番を連日報道し、有権者の投票意識を薄れさせる様な報道が日本の未来の為になるとは決して思えない。