生まれも育ちも東京という女として育つには最高の地、所謂勝ちのポテンシャルを持っているのに

垢抜けない、モテないのが私である。





それは何故か。思いを馳せ、車窓を覗くと写ったまん丸タヌキ顔の奥に荒川が見えたのでその思い出について語っていくとしよう。



自転車で1時間強走らせたところにバカでかい川があった。
アホな小学生だった私は同じくアホだった友達と見に行っていた。特に何をする訳ではなくボーッとしていたのを覚えている。


父の影響もあり10歳の頃には釣りにハマった。たまに付いて行きたまにやるぐらいだったがサンタさんに釣竿をねだるほどハマっていた。


気を使った父が、私の誕生日の日に車に私と釣竿(もちろんリール付)を載せ荒川に連れていってくれた。


いや、荒川で降ろされたのだ。
「好きにしていいよ〜😊」




灼熱の地獄。釣れる気配のない光を反射する水面。ヘラ師、バサー(バス釣りする人)の視線。

父の愚行ちは慣れていたとはいえ、少し悩んだ。


誕生日に荒川に置いていかれたのは私ぐらいなものだろう。


結局釣れず(当たり前だ)日暮れ前に父が迎えに来てくれた。



そんな思い出が荒川である。



現在そんな父とも離れ一人暮らしをはじめて、荒川にもグッと近くに越した。


バス🚌💨に乗っていけば30分で荒川についてしまう。ただ、現在川辺りが工事中でありバスだけだと近づけない()


海釣りがメインだが車も持ってないし乗せてくれる友達もいない私は

釣りしたい欲を荒川にぶつけることにした。


自転車に乗せられるようにチャリンコ専用ロッドケースも買ったし新たにロッド(竿)も購入した。



まあ、荒川は釣れないね。┐(´-д-`)┌


ちなみに荒川で一人釣りをしている若めの女が居ても、それは私ではない。

その近くでナメクジのように地を這う背の低い暗いなんだか小学生だかよく分かんない生き物が私である。