父の在宅日記〜ナースの私に出来ること〜
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>

誕生日おめでとう

先週のせん妄から1週間。

吐き気止めのノバミンをやめてから嘘のようにしっかりしている父。

夕方、母の気分転換もしてあげたいと思い、
少しの時間近くの大型スーパーまで買い物へ。

ほんの少しの時間でも、家族が離れるのを嫌がる父には本当に申し訳ないけど、

近くで一緒に闘病する家族には絶対にリフレッシュは大切です。

後ろめたく感じる方こそ、リフレッシュの時間を大切にして欲しいな、と思います。

私も母も、今まで何度も父の手術や入院で遠い病院まで毎日のようにお見舞いに通う日々も、

美味しいものを食べたり、
楽しみを見つけたりして乗り越えてきました。

『大変な時こそ美味しいものを食べて元気を出せ』

祖母の口ぐせであり、我が家の家訓です。


案の定、帰宅するとふくれっ面の父(^-^;💦

父は、母の作った夕飯(お粥1杯と卵と豆腐の炒り煮とお土産のマックシェイク大さじ3)をしっかり食べてくれました。

少しして、父の部屋から母に、

『お父さんが呼んでるよ。』

と呼ばれ行ってみると。

ここ数日見たことがないしっかりとした表情で、優しく笑って、

『お誕生日おめでとう』

とプチ袋に入ったおこづかいをくれました。

痩せた手に可愛いプチ袋が嬉しくて切なくて。

父の前では泣かない様にしていたのに、一気に声も出ない程泣いてしまいました。

今までこんなに嬉しくてこんなに切ない誕生日はないです。

毎日、

『疲れちゃった』

と虚ろな目をしてだるさと戦う父が、凛とした以前の父の表情で…

胸がいっぱいで、ありがとうを言うのが精一杯でした。


昨年の11月。

突然の発熱から急に歩けなくなり浮腫と排尿障害で入院した時は、

私の誕生日を一緒に過ごせるか…
お正月もどうかな、

と思っていました。

誕生日より一日早い30日でしたが、感謝の気持ちでいっぱいです。

父の部屋で、父と母と娘と私。

私達の騒ぎにリビングから娘が父の部屋へ来て、

『何をみんなで泣いてるの?』

と。

父の部屋で、父と母と私と娘。

なんて穏やかで幸せな時間だろう。


一生忘れたくない時間でした。

明日が誕生日本番なのに、もうイベント終了の気分(o´艸`)

旅行②

旅行①

1週間。

前回のブログを書いた1週間前、

せん妄で不思議なことを言ったり、
ご飯も食べれなかったり、
尿も1〜2回/日だったり、
浮腫が増強したり…

不安で押しつぶされそうだった。

3月21日からリビングまで歩いてご飯を食べに行けなくなった。

トイレまで歩いて行けなくなった。

母と2人で一喜一憂する日々。

でも。

そのタイミングでポータブルトイレをレンタルしたり、
25日には訪問の先生が吸引器を貸してくれて、いつでも痰が絡んだりむせ込んだ時はサクション出来るようにしてくれた。

ここ数日、痰の管理に悩んでいたので本当に有難かった(´•ω•̥`)

食事も今までの常食から介護食(トロミ剤や舌で潰せる軟食)を取り入れたりして、

今週に入ってからまたベッド上で食べられる様になったのだ。

本当に、毎日いろいろ。

先週、
もう食べられないかな…
でも、お豆の介護食を買ってみよう。

と夜にドラッグストアで試しに買った大豆のやわらか煮。

翌朝すぐ実家へ持っていくと、
美味しいと食べてくれた。

母もおもゆから少しずつお粥に戻し、

量を増やしたり食べやすいおかずを毎回用意してあげている。

好きな時間に好きなものを食べられるだけ。



在宅ならではの対応だと思う。
病院と在宅で揺れていた私達家族も、
ここにきて、余程のことがない限りはこのまま在宅で。
と心が決まる。

料理が得意な母で本当に父は最後まで幸せ者だなぁ…


訪問看護師さんや訪問ドクター、
ケアマネさんや介護グッズの業者さん…

みんなが迅速に対応してくれて
相談に乗ってくれて
私達家族の心のサポートもしてくださる。



本当にありがたいです。


日々急速に、緩やかに…

父が2月に退院してから、毎日お昼ご飯を食べるのが日課です。

仕事へ行く母とバトンタッチで、私が仕事へ行くまでを一緒に過ごしています。

お昼ご飯を食べたら、バイタルをとって処置をして。
クリームを塗りながらマッサージしたり。

おにぎり1個と、イチゴ3個と玉子豆腐。
おにぎり1個と、イチゴ1個。
イチゴ2個。

でも、今日は何も食べられませんでした。

朝ごはんにお米を少し食べたのですが。

夕方、点滴をしに訪問看護師さんが来てくれました。

その点滴をロックする。

看護師と家族の両方からサポートできる事に、辛い中にも感謝です。

退院してからは、全身がだるい、身の置き場がないよ、疲れたよ、と苦悶の表情で言っていた父も、

ここ最近は、苦しくないよ、だるいのはいつもだけど。

と穏やかに話してくれていました。

それが今日、

夕飯を食べようと話し、今日は何?昨日の残りのお鍋?
と言っていたかと思ったら、

途端に、

もう起きれないよ、食べれない。

絵の練習をすると儲かるらしいよ、
トースターを買ってよ、高いよ、

と、全くおかしな事を言うのです。

先週末から今週に入り、ぐっと具合が悪くなった気がします。

入院させてあげることがいいのか、
自宅で穏やかにすごさせてあげることがいいのか、

この葛藤がいつまでも分からなくて悩ませるのです。

先生も看護師さんは、どちらでも正解ですよ、と。

私は、大好きな母の近くで大好きな自宅でお母さんの作ったご飯を食べて、毎日ケアしてあげて寂しい想いをしない今の環境がベストだと思うのです。

だから、本当に苦しくなければ、このままお家にいさせてあげたい。



辛い中でも、ありがたい事に目を向けて感謝しながら過ごします。


父。

久しぶりに。

久しぶりに自分のブログを開いてみたら…

11歳になった娘の事が書かれてた!!



こういうのってやっぱり書いておくものだねー…

1歳前の娘が可愛くてたまらない(*´﹃`*)♡

11歳の娘に読ませると、
自分が可愛いと笑う(´˘`*)

ビーくんの事も、
細かく思い出せた。


そして今。

父の3度目の癌の闘病が始まってから5年。

なんとも言えない毎日の、細かく変動する複雑な気持ちを書き留めておきたいと思っていたところだったから、

これを機に久しぶりに再開してみようかな。

いつか振り返る自分へのプレゼントとして。

そして、同志の方の目にとまる事があったら、
共感したり、
時にはお役に立つことがあればいいな。


{26CC143A-8207-474C-B40D-F959C4C015C3}


ケロ。

ぷぅは、

『~けど、』

が言えずに

『~ケロ、』

と言う。


この前も、保育室帰りに少しスカした感じで、

『ふーちゃん疲れたんだケロ~』

と、威張ってた(((^^;)


こういう赤ちゃん言葉って、いつの間にかなくなっちゃうんだろうね。

忘れたくないなぁ。。。





忘れたくないケロ☆

子育てって。

先日ぷぅと一緒に図書館へ。

そこで手にした高野優さんの本に、


~乳児のころは、肌を離さないように~

~幼児のころは、手を離さないように~

~子どものころは、目を離さないように~


と書いてあるのをみて、

なるほどなぁ、素敵な言葉だなぁと感動。


今はちょうど乳児と幼児の移り変わり時期にいるぷぅ。

毎日毎日あったかくて柔らかい肌の温もりと一緒に暮らしてる。

ついつい、周りの子と比較しては出来ない事に焦ったり、ママママとしつこく絡まれ家事が捗らず悶々としたりイライラしてしまったり…。

そんな時は呪文のように

『こんなにいつもいつもママママって言ってくれてる時期は今しかないんだから、おもいっきり一緒の時間を楽しまなきゃ。』

と考えるようにしています。

ちょっと家の中が汚くたって(旦那が帰宅して渋々片付け・掃除をしてくれています。(笑))、

ちょっとお料理が手抜きになったって(チン、チン、チーン、が鳴りやまなかったり(笑))。

でも、子供の心と体の元気に勝るものはなし!!!

割りきって考えるようにしています。

それでもやっぱり子育てって大変な事ばかり。


一日を終えて、子供の寝顔をみながら一日を振り返る。

可哀想な事しちゃったな、

今日は満足な一日だったな、

明日は何して遊ぼうかな、
、、、、、


ママって、これから先もずっとこうやって子供の事で頭の中がいっぱいなまんま過ごす生き物なんだろうな、と思うのです。


頑張りすぎない程度に頑張ろう。

ママが笑ってる事こそが、子供の幸せだったりすりみたいです。

ぷぅ2才8ヶ月

ぷぅの話す言葉が大好き。


私が痛いと言うと、

『ふーちゃんがいいこいいこしてあえ(げ)る』

と言って、小さな柔らかい手を私の頭に回して撫でてくれる。

あの、手と顔に当たるぷぅの小さな胸のあたたかい温度が、とっても安心感を与えてくれて心地好い。


保育室の帰り、車の中で急に、

『ふーちゃんママ好ーきーい』

って言う。

その声色が好き。

その後決まって、

『ママ、ありや(が)とは?』

って言う(笑)

ママ『ありやと』

ぷぅ『いいです。ママ、ふーちゃん好きい?』

ママ『ママ、ふーちゃん大好きなー』

ぷぅ『ありやと』

ママ『いいです(*^^)』


がワンセット。

保育室では、小さなおともだちがたくさんいて、きっと甘えたりを我慢してるんだと思う。

小さなぷぅの、ちょっと赤ちゃん返りの時間が案外好き。
1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>