生まれつき 持ってるものを 受け入れて

恋が彼女を 成長させる



よだかの片想い (集英社文庫)/島本 理生
¥562
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アイコには生まれつき顔にあざがある。

左目の下からほほにかけて、かなり大きく。

両親に愛され、まっすぐ育ってきたアイコでも、そのこと

で傷つくことは多く。

真面目で少し世間ずれしていて。

そんなアイコが、自分の顔のことを本として発表して

それが映画になることに。

その監督として出会った飛坂にアイコは惹かれていく―

飛坂が評したように、彼女は強い。

アザをとるという選択肢もあり、化粧で隠すという選択肢も

あったのにそれをしない。

アザも含めて受け入れてくれることを望む。

そのことの何が悪いのか。

心無い人たちからかけれる、言葉。

その一つ一つがアイコの傷となるが、アイコの心まで

侵しはしない。

初めての恋でも、好きという気持ちよりも自分を大切に

してもらいたいという「当たり前のこと」を選ぶアイコ。

それはとても健全で、当たり前のこと。

そういう体験をした彼女なら、これからきっと幸せな瞬間を

まわりの人たちからもえらえるに違いない。

そう感じられた。

島本理生、やはり好きかも。

★★★☆