連勝狙う三原舞依 ファイナル懸かる佐藤駿 GPフィンランド大会

11/25  毎日新聞


 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、フィンランド大会は25日にフィンランド・エスポーで開幕する。シリーズ最終戦で、GPシリーズ上位6人・組によるファイナル(12月8~11日、イタリア・トリノ)進出選手が決まる。

 男子は第1戦のスケートアメリカを制した17歳のイリア・マリニン選手(米国)に注目。世界で初成功させたクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)など自慢のジャンプ力で一気にファイナルの舞台へ上りつめることができるか。


 日本勢では2019年ジュニアGPファイナル覇者で第4戦英国大会3位の佐藤駿選手(明大)、昨季の世界ジュニア3位の壷井達也選手(シスメックス)、本田ルーカス剛史選手(木下アカデミー)が出場。佐藤選手は2位以内ならファイナル進出の可能性は高い。

 女子は英国大会でGPシリーズ10戦目にして初制覇を果たした三原舞依選手(シスメックス)が連勝を狙う。4位以内でシニア初のファイナルが確実な状況。英国大会で今季世界3位の合計217・43点を出している三原選手の力をもってすれば、難しい条件ではない。昨季の世界選手権2位で第3戦フランス大会を制したルナ・ヘンドリックス選手(ベルギー)との一騎打ちが予想される。

 日本勢は、第2戦スケートカナダ5位の紀平梨花選手(トヨタ自動車)、第3戦で6位の河辺愛菜選手(愛知・中京大中京高)もエントリー。右足首の故障から復活を目指す紀平選手は、復帰戦から徐々に演技構成の難度を上げてきている。今大会はどこまで状態を戻してくるかも、楽しみなポイントだ。【倉沢仁志】