フィギュアGPファイナル 女子は残り3枠をめぐる争い

 


11/23(水) 15:30配信   産経新聞

 


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズは第5戦のNHK杯が19日に終了し、シリーズ上位6人(組)によるGPファイナル(12月、トリノ)出場者が決まりつつある。日本勢は男子が世界選手権王者の宇野昌磨(トヨタ自動車)ら3選手、女子は世界選手権女王の坂本花織(シスメックス)、ペアは三浦璃来(りく)、木原龍一組(木下グループ)が出場を確実にした。第6戦のフィンランド大会は25日に開幕し、女子は残り3枠を争う。

ファイナルの出場権は、GPシリーズの順位によって与えられるポイントの合計で決まる。ポイントは、1位が15▽2位は13▽3位は11▽4位は9-などとなっており、1選手につき最大2戦まで出場できる。合計ポイントが同数の場合、最高順位が高い選手が優先される。

第1戦のスケートアメリカで優勝し、NHK杯2位の坂本は、2年連続でファイナル出場権をつかんだ。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で中止。4年ぶりの出場となる坂本は、「6人しか出られない大会で、ワクワクする。ファイナルまで死に物狂いで頑張りたい」と見据えた。

他にファイナル進出を決めているのは、NHK杯優勝の金芸林(韓国)と、2戦連続2位のイザボー・レビト(米国)。残る3人は、フィンランド大会の結果次第となる。

現在、ポイントで優位に立つのは、第4戦の英国大会を制した三原舞依(シスメックス)と第3戦フランス杯優勝のルナ・ヘンドリックス(ベルギー)。ともにフィンランド大会に出場予定だ。ライバルの結果次第では、第2戦のスケートカナダで優勝し、NHK杯5位の渡辺倫果(法大)のファイナル進出の可能性が高まる。

男子は日本勢が好調。2連勝した宇野、今季シニア本格デビューの三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)、2戦連続2位の山本草太(中京大)の3選手が進出決定。フィンランド大会に参戦する英国大会3位の佐藤駿(明大)にもチャンスがある。