玉城デニー沖縄県知事SOS...看護師100人規模で派遣を要請「早期に支援しないと」
新型コロナウイルスの新規感染者が急増している沖縄県の玉城デニー知事（６０）は１６日、全国知事会に対し、感染者対応に当たる看護師の大規模派遣を要請していることを明かした。
人口１０万人当たりの新規感染者数が１６日連続で全都道府県最多となっている沖縄が、日本全国に向けてＳＯＳを発した。県庁で橋本岳厚生労働副大臣と会談した玉城氏は「今は看護師が必要な状況です。既に医療機関などで集団感染が発生しており、できる限り早期に支援しないといけない」と危機感をあらわにした上で「対応できるように県として努力しつつ、協力も仰ぎたい」と強調した。
橋本氏は、知事会と連携するとし「規模は数十人、もしかしたら１００人を超えるかどうか。ニーズにマッチした派遣が必要」と応じたもようだ。玉城氏によると、県内で重症者用ベッドが満床になって対応不能になった場合には、患者の県外搬送を想定した準備を進める必要があるとの認識で一致した。
沖縄ではこれまでに計１４か所の病院や福祉施設でクラスター（感染者集団）が発生し、看護師不足が深刻化している。今回の派遣要請とは別に、軽症状者の宿泊療養施設で勤務する看護師については既にホームページなどで募集しており「医療崩壊を防ぐため、あなたのお力をお貸し下さい」などと訴えている。
県はこの日、新たに男女６０人の感染を確認したと発表した。陽性となっていた９０代男性と５０代女性の死亡も明らかに。県内での感染確認は計１６１８人、死者は１３人になった。
沖縄では、政府が７月２２日に「Ｇｏ Ｔｏ キャンペーン」をスタートさせて以降、感染者が急増。同３１日に独自の緊急事態宣言を発出したものの、今月７日に初めて１日の感染者数が１００人を突破。同１３日には緊急事態宣言の期限を延長し、警戒レベルを「感染蔓延（まんえん）期」に該当する「第４段階」に引き上げている。
※どこの都道府県もギリギリで頑張っていて、余裕ありません。
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