「ふぅ・・・・まったく・・、疲れるものだ。人ごみにいるというのは・・」




欠伸をしながら呟く雫。今雫のいるところは教室から離れたところにある『屋上』だった。



と・・その様子をみる一つの小さな影と大きな三つの影がある。雫はソレを感じとったのか声を発する。



「・・・そこにいるのはわかってるよ。」




その言葉を聴いた小さな影が現れる。



「久し振りだな・・・ww雫」



「嗚呼・・久しいな。リボーンww」



クスッと静かに雫は笑う。



「そこにいるのが・・・、ボンゴレ十代目ボス候補の・・・沢田綱吉と、守護者の山本武と獄寺隼人・・でしょ?」



「フッ・・・やはり雫だな」



「私を舐めないでくれる?」



「おい、駄目ツナ。出て来い」



リボーンが言うと素直に出てくる三人。



「・・リボーン。霧崎さんって一体・・」




ツナがリボーンに聞く。リボーンは雫を方を向くと雫はコクリと頷く。



と、雫が何かを取り出し首に下げる。それを見た三人は吃驚する。



「私は、『天空』のアルコバレーノ。・・・またの名を・・『雫姫』・・。」



「うそっ・・・」



「マジかよ・・・。」



「アルコバレーノって七人じゃねぇのか??小僧」



山本が質問するとリボーンは言った。




「・・・雫は73<トリニセッテ>の頂点に立ってるんだ。だから八人目のアルコバレーノ」



「まぁ、そのせいで命を狙われるのはつき物だ。今もな・・」


銃を扉の方に向ける。


すると、扉が音も無く開き、出てきた人物は雫の目の前に立つ。



「やぁww雫」



「まったく、何回お遊びで命を狙うのさ。恭」


ツナ、獄寺、山本は目を丸くして二人を見る。


「ソレぐらいで驚く?で、恭。風は?」


「アイツなら・・」


ツナ達には到底わからないような会話をしている二人。



「ほら」


雲雀が肩に乗せている人影。



「フフフww何か御呼びですかね?雫姫」



「いや、たださ。会いたくなってww」



こんな会話を続ける三人についていけない三人だった。

「はぁ・・・」


ため息をついたのは『沢田綱吉』。通称『ツナ』。この間までは普通の中学生であったが・・・。



「おい、駄目ツナ。学校だぞ」



「あいてっ!」


ツナの背中を乱暴に蹴り上げた赤ん坊。最強のヒットマン『リボーン』。ツナをマフィア最強『ボンゴレファミリー』のボスにするためにはるばるとイタリアからやってきた。



「ツナ。今日は、転校生がくるぞww」



「はぁ?!」



「しかも、帰国女子だ・・・ww」


ニヤリと不敵な笑みを見せるリボーンに少々怯えながらも、ツナは玄関を勢いよく飛び出す。すると、そこに待っていたのは・・。


「よ!ツナww相変わらず元気なのな~ww」


「おはようございます!十代目!!!」


「お・・おはようww山本、獄寺君」


黒髪の少年、『山本武』。野球大好きな中学生でリボーンに『生まれながらの殺し屋』と言われたほどの実力を持つ。


一方、銀色の髪の少年、『獄寺隼人』日本人とイタリア人のハーフで『スモーキン・ボム』と恐れられる殺し屋。

今は、ツナの『自称右腕』。


―――


教室がざわめく中、教師が声を張り上げて言った。



「今日は、転校生がくるぞ!」


その一言と共に、ざわめきはいっそう大きくなる。


そんな声を沈めながらも、転校生は呼ばれた。
\ ... Trasmigrazione... / 輪廻転生
その転校生は静かな口調で自己紹介を始める。



「私は、『霧崎雫』・・・。よろしくお願いします」


自己紹介が終わると、教師が言った。


「えー・・霧崎は帰国子女だ。皆、仲良くするように!」


そして、席を指示する。雫の席は一番後ろの窓側。雫にとっては好都合だった。


教師が言った。


「一時間目は、霧崎の質問や、皆の自己紹介だ!」



そう言うと出て行った。


その瞬間、雫の席には人ごみが出来る。


「ねぇねぇ、英語しゃべれる??」


「好きなものはぁ??」


「誕生日って何時??」


雫は、一息つくと、言った。



「・・・私はそれらの質問に答える事はしない。席に戻ってくれ。」


雫が言ったものの、人ごみは耐えることなく続く。


雫は周りから聞こえない声でこう呟いた。


「・・畏・・発動」


と、雫の姿が消えた。周りの生徒は驚愕する。


「う・・うそだろ?!」


「消えた・・!」


ツナは、何かがおかしいと思った。いや・・違和感がしたのだ。


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優華『第一話~~^^終わりましたねww』


雫「そうね・・」


優華『あれ・・?元気ないねww』


雫「・・・・いいでしょ」

名前:霧崎 雫

   (きりざき しずく)
鈴音 優華のブログ
性別:女


一人称:私


詳しい事は、本編をご確認ください。