赤ちゃんの頃から音楽が好きな様子を見せた息子。3歳手前からピアノを始めました。

先生には息子のことも理解してもらい、なんとかやってきました。

1年目はひたすらドレミと色の刷り込み

2年目は鍵盤に挑戦しました。

1年目は単純に音を感じたり覚えたりする作業が多く、特性全開ながらも楽しんでいました。

苦戦したのは2年目からです。

 

先生の話を聞く

椅子に座ってピアノを弾く

譜面を目で追いながら弾く

左手と右手一本指で弾く

これらを同時に行う

 

ここにいくまでに試行錯誤の連続で、発達障害児向けのピアノレッスンの本を読み、先生に部屋の物を片付けてもらったり、鍵盤シールやご褒美の利用、楽譜を見やすくする、ゲーム性のある内容を挟んでもらう、短時間で終わらせてもらうなどして、本人が少しでも取り組みやすいようにしてきました。

 

それでもピアノを弾く・宿題があるということは、息子にとって負荷がかかることで、レッスンでは一回か二回弾いたら花丸でした。園で疲れた後は今日はピアノ行かない〰️という日も出てきました。集中力に欠ける日も多かったです。家では週二回、一回につき三回の計六回だけやっていました。出来ると達成感で喜んでいました。

 

ただ、出来ることが増えるたび、私も多方面でのフォローの負担が増え、ピアノ関連の支援を考え続けることにヘトヘトになっていきました。ここまでして、ピアノを続けたいのか?長く続けたら変わるかもしれない。。でも小学校に入っても続けられる?今の状態で、楽しく弾いている息子の姿が見えてきませんでした。

 

また、先生が息子に教えて分かっていると思っているところは、実は本人はなあなあで、分かっていなかったり。。視覚支援はクセになるので極力減らしていきたい。とのことで。。それでは今後苦しむかもしれないな、と感じてしまいました。

 

見据えた目標はいつか出る予定のコンクールだったようですが、私はそこまで求めていませんでした。ここで少しずつ温度差が出来てしまいました。

 

☆☆

 

そこで発達障害の子を見てくれる他の音楽教室がないか探すことにしました。

近場で一つヒットして、見学に行きました。

 

リトミックから入り、徐々に電子ピアノにシフトしていく。。という教室で、本人の楽しいを優先にやっていく所でした。先生自身も昔学習障害の傾向があり、息子さんも発達グレー。発達障害傾向の子を沢山見てきたようです。特性を持つ子の気持ちが分かるのだとか。体験では穏やかな口調で、息子に分かるよう説明してくれていました。気持ちの受容もバッチリ。

 

教室は物がなくスッキリしていました。本人の好きな楽器に触れさせつつ、先生のピアノにも意識がいくようにしていました。自然と電子ピアノに触れにいったり、楽譜をパラパラしてみたり、歌を歌ったり、踊ってみたり。息子はとても楽しそうに集中していました。もしかしてこれは未だかつてない良い環境なのでは!?

 

先生に、今までのことと、特性とお願いしたいことを伝えました。

基本宿題は出さない。本人の様子からしばらく遊びから音楽要素を取り入れていくとのこと。電子ピアノは本人が興味を持った時取り組む。ということで、負荷は少なそうでした。私の心は一つ、ここに通わせてみよう!という気持ちでした。私もエレクトーンが畑なので、電子鍵盤には抵抗がありませんでした。ちなみに、ピアノにもこだわりがなく、本人のしたいものが見つかれば、それを習わせてあげたいと思っています。

 

☆☆

 

ピアノ辞めるよ、と伝えるとえー、実は好きなのに〰️と言っていましたが、次の所に行けるよ、と伝えるとワクワクした顔を見せました。現金なヤツめ(笑)。本人なりの区切りか、最後の練習はしっかり取り組んでいました。

 

ピアノ教室には最後まで良くしてもらいました。最後の日は演奏会風に一人でピアノに向かい、曲を弾きました。お辞儀をして終える姿はなんだか感慨深いものでした。先生と顔を見合わせてジーンとしました。息子を信じて、ここでもっと続けていたら見えていた景色かもしれません。。最後には色んな想いが溢れてきました。息子もしんどいことがあったと思いますが、練習することで自信もつき、学んだことは多かったはず。よく頑張りました。

 

ここの先生は息子に愛情を持って指導してくれました。いい先生すぎて私の方が名残惜しかったです。手紙と記念の品をもらった後、息子はあっさり教室から出ようとしてました汗。相変わらずドライ(苦笑)。前日に家でおしまいの儀式やってたからです。。多分。自分の中では終わってたようです。

 

☆☆

 

出会いがあれば、別れもつきものですね。

次のところは、自分のペースでより楽しんで行けますように。