普通の日の仕事内容は検査や受付、診察介助だ。


忙しいほど、やり甲斐がある。


時間があっという間に過ぎる。


しかし、体力的に精神的にしんどい業務。


それはオペ。


勤務先は白内障の手術、眼瞼の手術をやっている。


白内障の手術もそうだが、


特に眼瞼の手術は疲れる。


しかも、そのオペの後に夜診がある。


もう死んだ魚のような目をしていると皆に言われる。


そりゃあ、そうだろう。


私の担当はオペ室の中。


他にも目薬をさすオペ室の外の仕事。


器具を洗い、滅菌に回す仕事。


がある。


仕事の内容に上下はないが、


やはり、オペ室の中というのは緊張し続ける。


先生がどう動くか、なにか必要とされる器具がないか


手術の内容に気を配る。


オペ室のバックミュージックにかき消されそうな


先生の発言を聞き漏らさないよう耳をすませ


常に神経を張り巡らせ、先回りして動く。


精神的に張り詰めた状態が続く。


大学受験の時なんかより、断然緊張している。


先生が、グッと緊張した時は


こちらも分かるぐらい空気が張り詰める。


午前診が終わった後、


5分でオニギリを頬張り、


オペ着に着替え、オペ室に飛び込み、そんな業務を行う。


そして、オペが終わると、その後、着替えて


夜診の仕事に入る。


そりゃあ、死んだ目にもなる。




最近、オペの日ちょっとしんどいです。。。。




そう先生に弱音を吐いた。






「・・・・・。」






そして、先生がしばしの沈黙の後、口を開く。






「あ!つむこさん、いつも朝から出ずっぱりだ!!



ごめんごめん!








タフに見えるから



気付かんかった!!」





そりゃぁ、ないぜ。せんせい。


みんな、休憩やら、遅出やら考慮してもらってるなか


私はぶっ通しで働いていた事実に愕然とする先生。


今週は1時間の中休みを貰えることになった。


めでたしめでたし。


なんだかんだ言って、


良く見えるようになった。


目が開けやすくなった。


そう喜ばれる手術に立ち会えるのは


とても恵まれている。


その言葉を聞くと、心から嬉しくなる。


その言葉を引き出せるのは先生の技術。


だから、私は、先生を頑張って支える。






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