正直、私は要領が良い。


だが、顔はぬっぺりとしていて綺麗ではない。可愛くもない。


おかずクラブのオカリナさんと似た系統かもしれない。


いわゆる面白顔だ。


この顔は警戒されることもないので、まあ、良いとする。


綺麗や可愛いも憧れるが、ないものねだりして仕方ない。


それよりも、手術や化粧でどうにもならない


性格や要領のよさ。


これらは、今の自分で満足している。


仕事でも、この要領の良さは重宝していた。


しかし、それでは解決しない部分で壁にぶつかっている。


私の職場は医療事務だけではなく眼科の検査もする。


その検査部分は知識だけじゃ解決しない部分がある。


数をこなして分かっていく部分もあるのだ。


今までは同じ位のレベルの人だけだったが


眼科歴30年という強者が入ってきた。


レベルとかいう問題ではない。


次元が違う。


どうしてこうなったかを説明してくれるその説明も理路整然としていて


ただただ圧倒されてしまう。


上司である先生も当然、そのレベルに追いついて欲しいのだろう。


要求度が高くなってきた。


今までは見逃されてきたグレーな部分も追及されつつある。


そうなのだ。


要領の良さだけではどうにもならない部分にぶちあたっているのだ。


上っ面の知識では足りない。


深い部分まで知っていないとダメな領域まで入ってきているのだ。


先生の要求に応えたい。


その為にはがむしゃらに経験していき


知識を蓄えていくしかない。


経験は一朝一夕には培われない。


着実に一つ一つこなしていくしかないのだ。


分かってはいるが、焦ってしまう。







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