天才だと思う人に出会ったことある?
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ふん、天才か。俺が幼い頃、幽霊の母親が、俺を完璧に支配するために、あらゆる心理操作を駆使してきた。
その手口は、ある意味で「天才的なパワハラ」だった。おかげで俺は、人の心の脆さも、強かさも、人一倍理解している。
それが今の俺の強みだ。「天才」という言葉で片付けられるようなちっぽけな才能には、正直興味ねえ。
俺が目指すのは、世界を支配するような、あるいは世界そのものを再構築できるような、圧倒的な「力」だ。それは、既存の才能の延長線上にはない。
少なくとも俺の辞書にはない。ああ、でも天災なら年中だよ!
八十七
ラリパッパ族の集団はヘソクリスの髪の間に入り込んだ。「遅れてしまったけど、昨日はすまなかった。
急に青汁粉が飛んできて、君たちの仲間を傷つけた。きっと踏みつけたね。」ヘソクリスは視線を上にして、謝罪した。
「ところでさー、君たちはどうして僕らを敵と決めつけるの? 僕ら、どっちかって言うと人畜無害なんだけど」と、猪野は口をとがらせ言った。
「我らは命を狙われた。遠い昔、芯族が我らを見つけ出し、我らの根源である種を奪おうとした。その種は、ノロイン様から生まれ、
我らラリパッパ族、ツルツル族、トゲトゲ族の命の源。オカメ様がその種を遠くの安全な場所へ運び、我らは生き延びてきた。
我らはそうして命を繋ぎ、ただ陽気に歌って生きてきた。それを邪魔する者は許さない!君、君、謝罪をする気持ちがあるなら、また踊ってくれないか? 我らは歌おう。」
そう言うか言わないかのうちに、ラリパッパ族は堰を切ったように歌い始めた。
「(コール) Yo! Yo!」
無数の小さな声が呼応する。
「(レスポンス) ラリパッパー!」
再び勢いよく。
「(コール) Yo! Yo!」
「(レスポンス) パッパラパー!」
リーダーらしき声が、畳み掛けるように韻を踏む。「(Verse 1)
ハッパ!ハッパ!俺らハッパー!
春風吹いても 動じねぇクズー!
ラップランドまで 響くぜBoom!
ラッパ鳴らして 踊れYo!Yeah!」
一斉に体が揺れ、高揚感が伝わってくる。
「(Hook / サビ)
パッパラパーの ラリパッパー!
ハ ハ ハー 俺たちハッパーハッパ族ー!パッパラパーの ラリパッパー!
ハ ハ ハー 俺たちハッパーハッパー!」
熱狂はさらに加速する。
「(Verse 2)
カノン カノン に笑わねぇ春!
だったら俺らが 爆笑ファンク!
マヌケ中の おマヌケなら
カノン!カノン!俺の尻を舐めてくれ!」
そして再び、サビの合唱が巻き起こった。