肝機能悪化を薬剤師さんに話したら 普通に生活したほうが良いと言われ 近場の西新井大師に行ったけど ヤッパ疲れた😫 夜になると寒くなり
羽毛ケトルを被っている 肝機能が悪化してるって怖いな 毒出しに絶食でもしようかと思ったら
肝臓の悪い人は夕食後の夜食も食べないと 肝臓がさらにダメージを受けるそう 絶食する前には肝機能を検査してからの方が良いですよ
十八
スリップに対する母の感情は、まるでマザコン息子が連れてきた年下の恋人に対するものだった。
気に入らない。とにかく何か言いたい。特に最近チヤホヤされてるのが気に食わない。
「ポンコツ犬!」
そのひと言を吐いた瞬間、スリップの目がピカーッと妖しく光った。
そして次の瞬間——母の意識はスリップの体内に、スポンと転送されていた。
スリップの体はガクンと崩れ落ち、代わりにヨロヨロと立ち上がったのは、スリップの姿をした母だった。
「な、なにこれ!? ブリキ缶じゃないの!」
母は反射的に叫んだ。どうやら、スリップを“アップデート”させる魔法のワードを、よりによって自分が言ってしまったらしい。
視界はやたら低い。関節はギクシャクしていて、思うように動けない。
ヨタヨタ歩くその姿は、もはや生まれたての小鹿。というより、神経痛と関節痛に悩む高齢者風。
そのとき、異変に気づいたヘソクリスが眉をひそめた。
「スリップ? どうしたんだ? いつにも増してド下手くそな歩き方してるぞ……」
母は言葉を発しようとするが、ブリキ犬の口から出るのは、電子音のキュルキュルというノイズだけ。
「ヘソクリス、私よ!お前の母よ!やめて、その目!恋する男子の目でスリップを見るんじゃない!」
しかし、彼にその叫びは届かない。ヘソクリスは優しくスリップ(中身:母)を抱き上げた。
「どうも様子がおかしいな。病院に連れて行った方がいいかも……」

「病院!?ロボ犬が診察受けたら、解体されるに決まってるでしょ!やめなさいよ!」
母はもがくが、ヘソクリスにはただの微妙な電子音の連続にしか聞こえない。
「大丈夫だ、スリップ。すぐによくしてやるからな」
彼は押し入れにしまったトリセツ(取扱説明書)を探し始めた。その間も、ブリキのボディを抱えられたままの母の顔は、怒りと羞恥で火照っていた。
「この屈辱……一生忘れないからね……このポンコツ犬!」ブリキ缶から響く金属音の悲鳴が、部屋の壁に乾いた残響を残した。