お芝居を生で観たことある?
▼本日限定!ブログスタンプ
働いている時は好きで行ってた 劇団ブームみたいのがあったなー 夢の遊眠社 第三舞台 おとな計画 新感線 WAHAHA本舗等々
っても何一つ覚えてない

新宿では踊りとか黒色テントとかもあったな 今でも時々 観るのは歌舞伎 さくっと一幕 安いから助かるねー
しかも昔は立ち見が今は座って見られる! 今日も本文とは関係なくなっちゃった でも ーーー福の神って歌舞伎風かも!
二十
福の神は鼻で笑った。
「君さ、ずっとモジモジしてるけど……まずサングラスを外せ。それ、マナーってもんだろ?」
貧乏神はバツが悪そうに「あー、その……」とゴニョゴニョ言いながら、そろそろとサングラスを外し、ペコッと頭を下げた。
福の神は腕を組み、フンッと鼻を鳴らした。「時間は有限。要件は端的に頼むよ。僕の時給、格安じゃないんでね」
その塩対応に少し怯みつつ、貧乏神はこれまでの経緯を語った。取り憑いた相手が、まさかの廃棄寸前のツチノコお守りだったこと。
自分の勘も鈍ったな……と落ち込んでいたところ、A子ちゃんに拾われ助かったこと。
彼女は心が貧しくない。貧乏神にとっては、かなりのレアキャラだったからか、
そんな彼女に惹かれたが、
皮肉なことに、彼女の人生は不幸の連鎖に巻き込まれ、代わりに自分がどんどん肥えていくという、シュールな事態になり、
「このままじゃマズイ」と、起死回生を狙って、彼女に当たりの宝くじを渡そうと決意したけれど、ここで問題発生——
「アタシ、透視の術が使えないのよ」と、
しょんぼりと事情を説明すると、福の神は額を押さえ、深い溜息をついた。
「……は? 貧乏神が福を運ぶ? それ、完全にバグじゃん。職務放棄? それとも、ただの馬鹿?」
ゴミを見るような目で貧乏神を一瞥し、続けた。「まあ、興味深い問題ではあるな。だが、君は福の神じゃない。
なのに、なぜ“福を運ぶ”ことに執着る?」
福の神は椅子をクルリと回転させるCEOムーブで続けた。「まずは、君自身の役割を見直せ。最適化が必要だ。
場合によっては、システムのアップデートも視野に入れるべきだろう」貧乏神はポーカンと口を開けた。
「……アップデート?」
福の神は身を乗り出し、真顔で言った。
「そうだ。“福”とは何だ? 金か? 名声か? それとも、心の安らぎか?」
A子ちゃんのことは置いといて、君が本当に望んでいるものは何なのか、
しっかりデータを整理して考えることだ。方向性がズレると、
リソースの無駄遣い……つまり——時間の浪費だ」
貧乏神は、「な、なるほど……?」と、うっすら理解したような、してないような顔をした。でも、妙に説得力がある気もした。
福の神はニヤリとして「知恵袋?イヤイヤ、AIジェミニかChatGTPに聞いてみな!」と、渾身のギャグを言って一人で笑った。
続く。