最近誰かに手紙書いた?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう


書いてないよねー このご時世に逆に新鮮? 三島由紀夫さんだったか 文章でメシが食いたいと考えている人は 金を無心する手紙を書け!と言っていた

どうしてか?と言うと これでいくらかお金をもらえる人は文才があるのが分かるとか言っていた

そりゃあそうだよねー 嘘はなく ただ 金の無心をして相手を動かすことって難しいよ 昔は 手紙を書くことが生活の一部だったから

今よりもハードル高かったかも 今 手紙で金の無心されたら 驚いて行動に移しちゃうかも! 腕に覚えある方は お試し下さい!

前置きと内容につながりがありませんでした🙇


いやいやいや、こりゃ困ったねぇ。A子ちゃんがキッチンに行くのをぼんやり見ながら、私――貧乏神ですよ――思わずため息ひとつ。いやぁ、彼女ったら、完璧じゃないですか。

インチキ占い師の真似をするつもりはないけどねぇ、だいたい私がいる場所って、まあ衛生状態がアレなもんでして。

弁当の空き容器だの、飲み残しのペットボトルだのが足の踏み場もないくらい散らばった部屋とか、ひどいと死臭が漂っちゃう場所とかね。

そういうところ、栄養源みたいなもんだからしょうがないんですよ、私。不幸の神ですから。
けどA子ちゃんの部屋ってば、真逆。四畳半の小さな空間なのに、いやもう、居心地がいいったらありゃしない。

窓からはお日様がサンサンと差し込んでるし、お部屋はピカピカ。窓際には古道具屋で見つけたシンプルな木の机と椅子がポツンと置いてあったりして。
しかも彼女ったらヒヤシンスまで育てちゃってるんですよ。

三日に一回は水を替えてさ、その時に必ず話しかけるんだ。
「元気に咲くのよ。早く春が来ればいいね。私が世話してる間に咲いてね。綺麗に咲いてたら、きっと誰かに継いでもらえるわ」なんてさ。



その花を見るA子ちゃんの目ったら、もうキラッキラしちゃっててね。
いや、こっちが眩しくなりますわ。で、私と言えばというと、そんな彼女を見ながら自問自答です。

――なぁ、どうして私はこんなにも美しいもんを妬むんだろうか、と。
ヒヤシンスが光なら、私は影ってやつですかねぇ。ヒヤシンスに嫉妬する私の心はヒヤシンス!

いやいや、神様だって平等に扱われるべきじゃないですか?なのに、なのに!
私だけですよ、嫌われ者扱いされるの。ジョーカーしてるぜ!この世の中。

それにしてもですよ、男っ気のひとつもないなんて、どういうこったい!
寂しくないんですか、A子ちゃん!

はぁ、感傷的になってる私がいるってことは、貧乏神の栄養が足りてない証拠なんでしょうけどね。

腹が減っては戦はできぬとは言いますが、こんな私だってA子ちゃんに300円以上の恩返しがしたいですよ。

え?これってもしかして、2568歳にしての初恋ってやつですか?
いやいや、胸のときめきが止まらないんですけど、これってもしかして心不全?
ちょっと怖いんですけど!