先日 アピアランスケアをご専門にされている先生に
ご教示いただく機会がありました。
アピアランスケアとは日本語では外見ケアといいます。
本来はがん患者さんに対して医学的や美容的支援により外見の変化からくる
苦痛を軽減させる治療のことです。
がん治療は過酷で、激しい治療によって脱毛や肌のくすみ、皮膚病変、
爪の変色やもろさといったものと直面します。
わたしも大学病院で勤務していた時は、そういった患者さんの壮絶な
副作用との戦いを励まし一緒になって乗り越えていました。
しかし傷んでしまった外見に対して当時の私にできることは励ましだけでした。
そこに美容的な治療を提供することに真摯に取り組んでいらっしゃる
先生のマインドを勉強させていただきました。
同時にこれはがんに対するケアだけではありません。
慢性的な持病を抱えて悩まれている方や治療の副作用によって
見た目が変わってしまったら。
それによって今までできていた仕事や趣味などの外出、
社会とのつながりそのものがなくなってしまったら。
このような患者さんすべてに医療者が関わってサポートするケアが
アピアランスケアの目的だと考えています。
また、医療従事者の方が美容を受診されるのも大賛成です。
ぜひ日々の激務の疲労を私たちのクオリティ高いケアで癒して下さい。
そしてますます元気に、きれいになって明日から患者さんのためにご活躍される。
そういった形で地域医療全体に貢献できれば私はこれに勝る喜びはありません。
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