8月15日
終戦記念日です。
戦後77年を無事に迎えられたことを、深く感謝します。
先日オットと娘と3人で『戦争展』に行ってきました。
77年前、わたしたちが暮らす街も、大きな空襲を受けて大部分が消失しました。
アメリカ人のオットを戦争展に連れて行くのは酷かなと思ったのですが、本人が行くと言うので一緒に行きました。
戦争展ではたくさんの絵画や造形などで戦争の悲惨さが描かれていました。
航空写真や、戦争地図、年表。
空襲時の手記や体験画。
遺品にはどれも戦争の爪痕が残っていました。
戦地からの手紙は、その真実の肉声が書かれていました。
残念だったのは、その手紙が読めなかったことです。
達筆な漢字と片仮名の送り仮名はいまでは資料としか目にしない日本語で、現代のわたしにはとても難解で、途中で諦めました。
いわんや中学生をや。
娘は読む気もなくさらっと流していました。
ああ、もったいない。
そこに過去を知る確かな資料があるのに、読めない。
自分の不勉強のなさを棚に置いて、せめて読み下し文なり書き下し文なりあったらいいのに…と思いました。
同時に、昭和初期の言葉が自分にとって古文化している…。昭和は遠くなりにけり…なのか。と。
昨年亡くなられた歴史探偵の半藤一利さんが著書に書いてあったのですが、
1935年~1945年に日本と戦争したことのない国は下の5つのうちどれか。
1アメリカ
2オーストラリア
3ソ連
4ドイツ
5フランス
この質問を1995年くらいにある大学の学生さん50人くらいにしたところ、1のアメリカに丸をつける人が何人かいて驚いたそうです。
一番多かったのは2のオーストラリアだとか。
95年といえばもう20年近く前の話で、ちょうどわたしも高校生。
あの頃歴史の勉強といえば受験のための詰め込み暗記しかしなかったけれど、
大人になって、
NHK大河の篤姫から幕末に興味を持ち(それまで好きな時代は戦国時代だった)、
半藤さんの『幕末史』に出会い、
『昭和史』を読み、
関連著書を読み漁った。
昨年亡くなられたことを非常に残念に思う。
もし、生きておられたら、このロシアとウクライナの有事をどうお話されるだろう。
人類は歴史を繰り返すと嘆かれるだろうか。
「戦争というものは、本当に人間がやってはならない一番最大の悪だよ」ということを繰り返して言いたいと思いますね。
(『日本人の宿題』半藤一利著)
歴史はひとつではない。
往々にしてその時代の勝者が歴史を作る(編纂する)。
立場が違えば、国が違えば、同じ事実も異なる歴史となる。
だから、
小学校・中学校・高校で教えられた歴史ではなく、自ら過去を学ぶことが必要だと思う。
40にして、まだまだ歴史の勉強中である。
温故知新。
歴史を勉強し、今の子供たちに「戦後100年」を残したい。
去年の終戦記念日