ごめんなさい。

あなたに伝えたいこと、この静けさの息遣いで忘れたようになった。

大切なことだった、悲しまないのか、なんて。

もう少し眺めていたら海はもっと綺麗になったように、美しい景色を見た後ほど薄れていく人の輪郭。

亡くなったのだろうか、花の散る頃……


些細な声にあなた方の形に、その空気の全てに触れて知っておきたいのだけど、震えた家具たちにつられて意識を手放しておきたくて、荒む素肌が、哀れまないで……嗚呼、泣きたくはない。

だけどきちんと謝りたいです。

でないと私は感情が何かすら忘れてしまう、そうかも、助けて欲しいちぐはぐな穴と穴の空いた口。

嘘は言わないでおきたかった、なんべんも車が通っていくのをこの道を知らない街灯が点いたり消えたり、……。


美しい羅列。

リズム。

この間隔がそのままであってほしい。

私は少しずつ、そして少しずつ、その一部を貰い受けて大事に死のうと、ええ、そうしましょう。

大好きだ。

世界。

この宇宙、太陽、私のような月と、この涙がそして愛しい。

どうあってもいい、例えば手紙にもならないこのくだらない心の在り方、水を飲んで死んだように。


遺書。

私の居場所は、いつも。

素敵だ。

ここは、なんて素敵。

本当に内部が見たいの、なんて素晴らしくて、縋り付くその空洞と、終わりのない眼差し、……