嫌なものなくなれ。

煩わしいもの、なくなれ。

綺麗なものと、そうじゃないものが混ざって、この瞳のガラスをぶち壊したくなる。

 

いちいち悲しんで取り乱さないと、変なやつだと思われるよ?

いつも笑顔で、余裕があって、毎日楽しそうにしてると、変なんだよ。

ウザいよね、そういう風に生きれるボクは幸せなのにね、結果をくれるのはあっちの人、ボクだけの意思では決まらない。

毎回毎回、32℃。

自分の汗に負けて気触れる皮膚。

一枚も二枚も変わらねえ服。

夏が終わると、金をせびられる。

昼寝の後、蛇腹に荒れた唇に触れた。

一体誰が、共感してくれるんだよ。

 

思い切り振りかぶったら、やる・やれない。

歌を歌いながら、今日も何時間か絵を描く。

手の甲が汚れる、いつもそう、どうしてか。

眠くないのに眠くなり、頭の位置に足を置く。

意識が遠のきすぎて、明日からもう目覚められない気がした。

案外そんな恐怖、簡単に受け入れられると思っていたのに、深海に引っ張られるみたいな引力の強い恐ろしさだったんだ、到底立ち向かえるはずがない。

恐ろしすぎてボロボロ泣いた。

そうだ、こんなに慄いていても、誰も気付かなくて、助けに来れない。

あんな体験何度もしないけど、もしものその瞬間に、ボクは気付いてやれるのか。

がんばれ、と、口パクでもしてやるのか。

無責任なのは知っている、孤独の寂しさも知っている。

この気持ちだって売れるかどうかなんだ、あんたもお釣りを渡せるの?

勿体振るなら他を当たりな、ボクはずっと、こんな調子。

 

手が小さいから、握れるものならとっくに掴みかかってる。

貧弱だし、ずっと持ち続けてもいられない。

だけど、他人の口から”貧弱”だと言われる気はねえ。

じっとしていても汗をかくなら、ボクはまた気触れていく。

肌触りが悪くても文句を垂れるな、生きているならどうでもいい。……