自分の中にあるものが重くて重くて

大好きな人の側にいると、それも身を寄せたがっていた

 

大人になれ

大人になれ

 

悲しくってはだめなんだ

 

ふと少しでも取り出して眺めていると

その手触りが伝わってきてしまうと

どうして私はこれを抱えていなければならないんだろうと

孤独とは、突き飛ばして殺したって構やしない

恨みやしないさ

なのに、どうして

悲しいことがだめなんだ

 

困らせてしまうなら飲み込んだままにしといて

幸せになるくらいならさよならをうまく言えればいいよ

 

どうして悪い方向に考える

後にも先にも、いいことが転がっていないように思える?

 

泣かないの、泣かないの

 

そう言ってくれてありがとう

ほんとうに

心救われる

 

だって私が楽しそうにしていれば

世の中も神様も、安心することでしょう

 

天使も幽霊もお気に入りの雨も

いつも手に入れたい大っぴらな海も

呼吸を忘れて口元が心から歌い出すように

 

先がないと思えても、あなたは笑って

ね、忘れないでね

 

大粒の涙の中で文字を辿って、得るものは何

こぼれてもこぼれても、溢れ続けるものは何

答えは出ないけど

きれいだね

 

柔らかく眠って日の光に撫でてもらえたら

遠ざかっていっても離れないでといわれても

私には果たしてさっぱりと、ただ上に上に伸びる竹のようだ

 

空を見上げたくなる、あの広い胸の中

持ち帰りたい記憶

ずっと内緒にして、何度も愛しくなり確かめる

 

いつでもいい、どれでもいい

 

ただ静かに

どこまでも