(2017年11月の再掲)

自民党が、憲法改正をして、

憲法9条に、
「自衛隊」を明記しようとしていますが、


先日、9条改憲について、
憲法学者の山内敏弘・一橋大学名誉教授の講演会があり、聴きに行ってみました。
(川崎市総合自治会館
2017/11/23)



先生のお話の中から、
特に印象に残ったこと3つを記したいと思います。



現在、徴兵制(自衛隊への強制的な入隊)が憲法違反である理由は、

徴兵制が、
「公共の福祉」ではなく、
「苦役」であるので、

憲法13条、18条に違反しているということ、だそうです。



ところが、自衛隊が、9条に明記されれば、
自衛隊の役務が、憲法的公共性を持つことになり、
その役務の提供も、公共的な役務となる、


つまり、

徴兵制が、

憲法違反ではなくなり、

合憲化されるそうです。



若い人が右傾化していると言われますが、それは、自衛隊を他人事のように考えているからではないでしょうか。


自分の身に降りかかる徴兵制をからめて、若い人達に考えてほしいです。



2つめは、9条自衛隊明記によって、
自衛隊基地建設は、「公共の利益となる事業」(土地収用法3条)となり、

自衛隊基地建設のための強制的な土地収用も合憲とされる、というものです。



つまり、自衛隊から要請があれば、
私達は、文句を言わず、自分の所有する土地を、差し出さなければいけないということです。


まるで、戦前ですね。


また、現在そうであるように、
自衛隊基地をアメリカ軍が使用するかもしれません。




3つめは、
9条3項に、または、9条の2として、自衛隊が明記されれば、

《新しく追加された条文が優先されるという、法律の原則》により、

現在の、2項の「戦力不保持」の解釈が変わり、

自衛のための「戦力」が持てることになり(現在の自衛隊は戦力ではなく自衛力)、


2項の「交戦権否認」が空文化(死文化)されること、


また、集団的自衛権についても、

安倍政権がつくった、
憲法違反の集団的自衛権行使を認める、

「安保法制」が合憲化されること、


そして、
「自衛権」の名のもとに、
存立危機事態の限定的なものにとどまらず、

「全面的な集団的自衛権」に移行する、


というお話でした。


自衛隊が、
日本に直接関係のない戦争に巻き込まれてしまうということです。


自民党の9条自衛隊明記は、
「平和主義」の日本国憲法下で、
従来認められてきた、

専守防衛、個別的自衛権の範囲を越えたものになってしまいます。



安倍自民党の、「明記しないと自衛隊がかわいそう」という説明に、だまされてはいけません。


明記すれば、逆に、
「自衛隊がかわいそう」な状況になるのです。




山内教授は、自衛隊違憲派ですが、

自衛隊合憲派の憲法学者、木村草太・首都大学東京教授も、

与党の9条改正の動きについて、


「自衛隊の合憲性を明確にするための憲法9条改正は必要ない。

自民党の自衛隊明記は、
集団的自衛権行使の容認である。」
という見解です。



9条を改正しなくても、

憲法13条(国民の生命、自由、幸福追求の権利)に基づき、


個別的自衛権内の自衛隊は合憲と解釈できるということです。


(現代ビジネス2016.07.02
木村草太「憲法9条と自衛隊」)



(個別的自衛権に限定されることを明記するという意見もありますが、

書き方によっては、
拡大解釈される恐れがあるので、

集団的自衛権の行使を禁止することを明記してはどうでしょうか。


山尾志桜里氏の案は、
自衛隊を、実質、軍隊にするということですから、
私は、反対です。)



憲法は、自衛隊のためにあるのではなく、
国民のためにあるのだということを忘れてはいけません。




私は、専守防衛・個別的自衛権の自衛隊支持ですが、
究極の理想は、世界中の非武装です。



9条に自衛隊を明記すれば、
「平和」という、
国としての理想が、下がることはあっても、
維持されることはないと思います。




憲法は、
政府など国家権力の暴走から、
国民を護(まも)るため、
国家権力が従うべきルールです。
(憲法99条)



その権力側が、憲法を変えたいと言う時は、
私たちは、
国民をないがしろにした、
国家権力に都合のいい憲法に改悪されないか、
警戒しなければいけません。




現在、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」という運動が、
3000万人の署名を目指して始まっています。


私も、駅前で署名してきました。
ネット署名もできるようです。



また、「憲法研究者と市民のネットワーク(憲法ネット103)」が発足され、
100人以上の憲法学者が所属しており、

全国の集会、勉強会、講演会への派遣が可能だそうです。



今、私たちは、自民党の憲法改正によって、

国民主権、基本的人権、平和主義を失ってしまうかもしれないという、

かつてない危機に瀕しています。



自民党の憲法改正は、
私たち、国民一人ひとりが、
支持政党の枠を超えて、
また、支持政党のない人も、
力を合わせ、
なんとしても、止めなければいけません。




~追記~

自民党では、
9条2項を削除して、
「国防軍」を明記するという案もあるようです。(自民党憲法改正草案)


自衛隊を軍隊にすることは、
日本人にとってだけでなく、

人類にとって、
「後退」であると思います。



また、現在、自衛隊法では、
敵前逃亡や、上官の命令に従わない場合、

どちらも、7年以下の懲役または禁錮ですが、

自民党、石破氏の案では、
これを、どちらとも、

死刑にするというものだそうです。


自民党は、
自衛隊も、国民の命も、
大切にしているとは言えないと思います。












2017.11.25

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