だったらもう
まな板の鯉になるしかない!
覚悟を決めて

入院の準備を始めた



手術の日は
あっという間にやってきた

当日の朝、
手術はお昼からだから
どうしても怖くて
我慢できなくなったら

お昼までに
ばっくれればいいや
本気でそんなことを考えていた


朝一で担当の先生が
手術するところに
目印をつけるから
処置室まで来てと言った

マジック的なもので
印でもつけるのかな?と
思って処置室に行ったら


金槌と釘を持ち出し
なんと
腰の骨のところに金槌で
釘をカンカン打ち付け出した

えー!!
印をつけるって
釘で印をつけるってことだったのね(大汗


これでも
怖いからといって
ばっくれることができなくなった

だって腰に釘さしたまま
逃げるなんてできないもん(涙



手術室は
とても硬くて冷たいところだった

怖くて
顔がピクピク痙攣した


数字を数えてくだい
の麻酔科の医師の言葉に

おー!
テレビでやってるやつだと思いながら

数字を数え始めると
3つも数えないうちに
眠りに落ち手術が始まった



どれぐらい時間が経ったのだろう
激しい痛みで目が覚めた

はじめは、状況が
よくわからなかったけれど

カチカチという金属音
メスやハサミを動かす音がする

まだ施術中!?
でも私目が覚めちゃったよ!

とにかく痛いってこと伝えなきゃ
痛いです
痛いです
声に出そうとしたけど

呼吸器(?)が喉に入っていて
声が出ない

どうしよう痛いよ!
そう思っているとさらに
強烈な痛みが襲ってきて
気を失ってしまった

子供を産むのも結構痛いけど
出産中二痛みで気絶するなんてこと
まずないよね

多分これが人生で味わった
最大の痛みになるんだろうな


次に目が覚めた時は
手術台からストレッチャーに
うつされる時


集中治療室に運ばれてから
何度も名前を呼ばれたけど

目を開けることも
返事をすることもできなかった


疲れた
とにかく
疲れた
今まで味わったことのない
強い疲労感を感で

わたしはまた深い眠りに落ちた