ゴンが死んでちょうど一週間
わたし何の根拠も無いのに
ゴンは眠るように穏やかに死んでいくものだって
自分の都合に良いように思ってた
だって市から表彰されるほどの高齢で
最近は日がな一日、ずっと寝てばかりいたし
何よりゴンは性格の穏やかなとても良いワンコだったから
きっと神さまは安らかな死を与えたくださると思ってた
でも、現実はそれとは程遠いモノで
一晩中何度も痙攣をおこし自分の舌を噛んで
のたうって苦しんで・・・
明け方、動物病院にお願して診察して貰い
身体中腫瘍だらけだということも判り
こうこれ以上苦しむ姿は耐えられなくて
医師にお願して終わりにしてもらった
ゴンが生後3か月の時に我が家にやってきてから
良いことに付け悪いことに付け
一日だってゴンのこと考えない日は無かった
暑くないかな、寒くないかな
餌やらなきゃ、水はまだあるかな
朝晩の散歩、予防接にフェラリアの投与
時には面倒くさくてしんどくて
ウツが酷い時には泣きながら散歩に連れてったっけ
でも、庭の窓を開けるといつもゴンがいて
話しかけるとシッポ振ってくれた
一本のバナナ二人で分け合ってよく食べたね
それなのに
わたし最後にゴンに酷い事しちゃった
ごめんね・・・
罰を受けなきゃいけない時が来たらちゃんと受けるから
それ迄は一時忘れさせてね
わたしにはまだやらなきゃいけないことがちょこっと有ってね
後悔したり悲しんでばかりいたら前に進めないからさっ
18年と2日間
ゴンは純粋に精一杯生きた
偉かったね
今までありがとう




