旦那は朝から義母の通院のためお出かけ
お疲れさま&よっ、この親孝行者めっ!
前回の続き・・・
かゆい!かゆい!!
変な汗もいっぱい
そうだシャワーを浴びよう!
そうすれば汗も引いてじんましんのかゆみも治まるはず
そう思い、わたしはシャワーを浴び始めた
でもかゆみは治まらない
その上頭がぞわーっとしてふらふらする
ヤバいかも・・・バスタオルを体に巻いて慌てて受話器を握る
でも、待てよ
わたし裸だし、救急車来るまでにこの状態で服着られるのかな
たいしたことなかったら近所迷惑にもなるし
大丈夫きっとすぐ治まる そう思い直し風呂場に戻った
でも症状は更に悪化、息苦しく視界もかすんできた
もうこうなると自力では救急車呼ぶことは出来ない
後悔、先に立たずとはまさにこのこと??
とり合えずタオル巻いてソファーに座る
でも、とにかく息ができない苦しい
扇風機・・・そうだ扇風機の風に当たろう!
そうしたらちょっとは息苦しいのが楽になるかも
壁掛け式の扇風機のスイッチを押したけど動かない
そうか、園にお迎えに行くときコンセント抜いて行ったんだ
コンセント・・・・と、ここで意識が無くなった
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どれぐらい時間がたったのか意識が戻った
でも目が見えない完全に真っ暗闇の世界
意識も朦朧として身体も思うように動かない
そのうち、真っ暗だった視界が
ガラスにひびが入っみたいに割れてきて
そこから明るい光がバアーッと差し込んできた
そしてしばらくすると
光だけになった視界も徐々に見えるようになっていった
こんな体験は生れてはじめて
とても神秘的だった
そして、恐怖は全く無かった
いまのは何だったんだろう
身体を見るとじんましんの上にまたじんましんと重なって
赤く大きく腫れあがっていた
5月に卵巣の腫瘍の摘出手術を受けた後
腫瘍は良性だけどいつ悪性に転化してもおかしくないから
とことん叩いておきましょうと言われ
かなりきつい薬を使っていたのでそのせいだったのかも知れないと
主治医に相談の電話を掛けた
「月歩さんそれはアナフィラキシーショックですよ
意識が戻ってよかった危ないところでしたよ」
そんな、電話の途中で長男が小学校から帰ってきた
わたし死ぬと事だったんだ・・・
もしあのまま死んでたら
ある夏の日学校から帰ってきたら
お母さんが真っ裸で扇風機のコンセント握りしめて死んでたなんて
「お母ちゃん、一人で一体何してたんだよぉ~~~!」となるところだった(大汗
それにきっと呼んでも動かないわたしを見て
近所のジジ・ババを呼びに行っただろう
そしてジジ・ババは救急車を呼ぶだろう
死んでるから当然警察も来るだろう
不審死扱いになったら真っ裸の写真もたんまり撮られただろう
じんましんができてかゆかったからシャワー浴びて・・・云々
言い訳したくても死人に口無とはこのこと
もう今では笑い話だけど
本当にあの時死ななくてよかった
