わたしがウツになったのは15年前

始まりは悪夢からだった

 

あー、疲れた・・・と布団の上に倒れこんだら

布団一面、ありとあらゆる虫で覆い尽くされていて

ギョッ!! として飛び起きる

それから何年も何年もさまざまン虫の悪夢に悩まされ続けた

 

 

結婚して10ヶ月で長男を出産(妊娠は4週で一か月だから計算は合う)

実家の親からは帰ってきても面倒見られないと冷たく言われ

誰にも頼らず新婚当初住んでいた借家で

子育てを始めるつもりだった

 

でも、もともと身体の弱いわたしは妊娠中何度も入院して

やっとやっとの出産だったので

子育ての環境を整えることも儘ならず

新婚の家にはエアコンも給湯器も無い状態

真冬の寒い一月

初めての子育て

寒すぎて生まれたばかりの赤ちゃんが

死んじゃったらどうしよう・・・不安症は今も昔も変わらない(苦笑

 

そんな時、旦那が

「俺の実家に来ればいいやん、3か所給湯でエアコン完備

かわいい初孫の顔が毎日見られるんやから両親も大歓迎やと思うで」

そんな言葉に甘えてわたしは旦那の実家にお世話になることにした

 

でも、一週間もしないある日

食事と一緒に、巨大なゴキブリを載せた昼食が運ばれてきた

ギョッ!!としたよ

まさにウツになってから見始めた悪夢で感じる

あのギョッ!!と同じ感覚

 

 

犯人は義母

どうして嫁の産後の面倒を

見なくちゃいけないんだろうとか思ったんだろうな

孫がかわいいとかそんな気持ちも無かったみたい

だって、一度だって長男を抱こうとしなかったし

だったら「もうしんどいから面倒見れない」と言ってくれればいいのに

食事にゴキブリ盛るなんてひどすぎる

 

旦那の実家に来ちゃいけなかったんだ

実の両親に面倒見れないって言われて落ち込んで

ついつい甘えてしまったわたしが間違ってたんだ

その日のうちに慌てて借家に戻った

 

この出来事はとてもショックだったし傷ついたけど

とにかく初めての子育てをちゃんとしなきゃという思いが強くて

さまざまな怒りとか憤りとかの感情を封印して来たけど

 

義両親と2世帯住宅を建てて一緒に暮らすようになって

義母はそんな人だから、更に憤るような出来事が度々あって

もちろんそれだけが原因ではないけれど

うつ病になってしまったんだと思う

 

 

でもね、不思議なモノで

そんな悪夢に二年も三年も悩まされていたある日

壁一面の虫の大群を見ていつものように逃げ出そうとしている

わたしの手には掃除機が・・・

 

ぁ・・・・! そっかこれで吸いこめばいいんや

わたしは掃除機のスイッチを入れて虫を吸い込んでいった

 あの時は、めちゃめちゃ 気持ち良かったなぁ。。。www

 

今でも時々、虫の夢見るけど

あの時程のダメージは受けなくなった

ちょっとは強くなれたってことかな??

 

コレ、嘘のような本当のお話