何気に観た



北朝鮮の在日家族の話


25年前に地上楽園に行こうと

北朝鮮に行った兄が病気療養で戻って来た



25年も離れて暮らす家族


たんたんと物語は進んで行く



帰国した兄には監視員が常についている


25年ぶりに友達や好きだった彼女に合う兄についていく妹


妹リエは安藤サクラさんが演じている



わたしがこの女優さんを初めて見たのは

ショムニ


声がユーミンに似てるなあと思った記憶がある


病気療養に戻って来た兄を思う


父親母親

そして叔父さん


病院で手術が決まり

これからと言う時

突如帰国命令が出る


祖国の命令は絶対なのだ


何故?と怒る妹


兄は言う

「こんなのいつものことだよ。理由を考えてはダメなんだ

 考えると頭がおかしくなるから思考停止して生きるしかない」


命は全て祖国が握っているのだ


人としての自由は無い


兄妹で買い物に行く

兄が目にとめたものはスーツケースだった

コロコロのついたもの


値段が高かったからなのか買うことはあきらめる



妹は民族学校で先生をしていて

生徒が韓国に行くことが決まり

「先生もソウルに来て下さい。美味しいお店とか探しますから」と言う


すると

リエは「わたし韓国には入国できないのよ」と言う



そっか

北朝鮮と韓国は休戦中で戦争は終わっていないんだなと思った



同じ民族が北と南に分かれて暮らす


そして日本と言う国で一緒くたに暮らしているのだ


なんだかややこしいね



どちらの祖国も反日で

そこは共通点だ


しかし違う国になっている


同じ人間で

祖国の考えで生活は全く違うものになる



どこの国生まれるか

それにより人生は左右される



平和な日本では考えられないことが普通に行われている


絶対服従


こんな怖いことはない



病気の兄がリエに言った言葉


「いろんなところに行って

いろんなことを感じなさい」



行けるのに行かない

元から行けないことは

大きく違う


「選ぶ自由がある」ということの大事さ


独裁主義は何も生まないのだな


君主の気まぐれで命さえも翻弄される


人を信じることすらも出来ないで生きている


今もそれは行われていて

沢山の人が自由を制限され

無理やりの価値観を押し付けられて生きている


家族の愛情すらも利用する国家


民衆の食糧よりも

ミサイルや核


その資金を得る為に

日本に住む人たちは利用されていて

その為に日本人を利用している


誰も幸せではない


押し付けられた価値観

思考停止させられた生活


だからと言って日本で悪いことをして良いことにはならないが

祖国の命令には逆らえない


どうにかならないものかと思う



最後に病気の兄を見送るリエが切なかった


手術をしなければ命さえも危ないことがわかっているのに

みすみす帰すことしかできない


兄を送り

スーツケースを買いに行ったリエ


兄ができなかったことをすると決めたんだなと思った


行ける自由があるなら

行けるところに行く


そんな決意だ


セリフも多くない映画だったが


見ていて


「自由」がどれほど大事なものかわかった


「パッチギ」とは真逆な感じ


暴力より恐ろしいもの

それは統制だ


冷酷に命を奪うことが見えている

その中で生かされている


自分の意志は無いのだ


そんな鬱積したものが

日本での犯罪になるのだろうかと思う


祖国が日本に対して悪いことをやっても良いという考えだから

それがそのまま刷り込まれているのだろう


在日朝鮮人

在日韓国人


同じ民族


しかし祖国が分断されていて

そこも反目している


そして反日思想では一致している


そんな民族が日本の中で増えている事実



何も知らない小学生の頃

同じ朝鮮なら早く統一されたらいいのにと思っていた


単純に思っていました


親戚が別れ別れで暮らしているなんて不幸だなと

歴史的な背景はわからなかった


今でもわかっていない



しかし

反日されていることは

日本人のわたしにとってはいい気はしない


そんな思いです


反日よりも

祖国を統一して良い国を作ることに

意欲を燃やして欲しいものだ


自国を愛する

なんの疑いもなく


文句も普通に言える


それが自由というものだ


自由な国に生まれた

こんなありがたいことはない


国家によって命は守られていることが当たり前な日本

当たり前すぎてありがたさを知らない


愚かでしたね


国に任せて安心していた


ちゃんと自分の国で起きていることを見なければね


沢山の先祖が勝ち取ってくれた自由


感謝しなければと思いました