今日、テレビで見ました


映画館で上映されてる時に観たいと思っていたのだが見逃した


原作者が 有川浩


女性です


この方の「くじらの彼」を読んでいる


くじらの彼とは潜水艦乗りの自衛官の彼との話


ほかにも何作かある


おもしろかった


で、映画も観たいと思っていた



予想通りに面白かった



片道15分の阪急電車ですれ違う様々の人


みんな悩みを抱えている


その人たちが、ちょっとした切欠で話すことで


救われたり勇気づけられたり


圧巻なのは宮本信子演じるおばあさん


キチンとした大人


冷静に筋を通してコンコンと


電車で騒ぐおばさん軍団を叱る


今は子供も叱れない時代


大の大人を叱ることも難しい


迷惑に思っても言えない


面倒になるのを避ける風潮



厳しいが人間の深みがある



主演の中谷美紀演じる「彼を寝取られたOL」


報復の為に婚約不履行で訴えることをしない条件で


白いドレスで元彼と後輩の結婚式に出る


その帰りの電車でこのおばあさんと会う


このおばあさんには全てが見えていた


つれている孫が


「花嫁さんが電車に乗ってる」というと


「花嫁さんは電車に一人で乗らないでしょう」と教える


泣き出すOL


「よかったら話して見ない」と優しく言う


こういう時は知らない人の方が話せる


恥ずかしい話は赤の他人に話すほうが良い



OLの言葉


二人の人生最良の時に私のことを思い出すように結婚式に参加した

しかも花嫁よりも綺麗に着飾って


わかるなぁ~わかるけれどわたしには出来ないな


このことをすることによって自分も傷つく覚悟の上でのこと


それを、おばあさんはわかっていた


そして「会社も辞めなくてもいい


でも気が済んだら辞めない」という


恨みを残さないためにもとことんやりなさいという


そうだね、中途半端はダメですね



ほかにも様々な人物が登場する


一人一人


電車でのふれあいを切欠に踏み出す


人は踏み出すことで強くなれる



歪んだ周りに無理やり自分を押し込める日常


そこから勇気を持って一歩踏み出す


それには強い意志がいる


悩んで悩んで決めて歩き出す



観て胸がすっとした


子供大人の多い今の時代


毅然とした大人がどれくらいいるだろう



考えさせられました