土曜日の夜、ささいなきっかけから息子がキレ、娘に掴みかかり手を上げました。


その時私はトイレに入っていて、娘が泣きながら怒鳴っている声が聞こえたので急いで居間に走っていくと、
息子が娘に掴みかかり、すでに叩いたのであろうところから、更に手を上げようとしているのがわかりました。


私は咄嗟に「なに手上げてんだ!」と息子の腕を掴み娘から離そうと引っ張りました。


しかし中1とはいえ男子の力には適わず、私はズルズルと引っ張られながら、それでも更に娘に追い打ちをかけようとする息子を必死に引っ張り続けました。


「こ○してやる」と言いながら娘に向かおうとする息子の顔が恐ろしく、絶対に手をはなしてはかいけないと思いました。


「部屋に行って!」娘に大声で叫びました。
娘は部屋に入りながらもドアから顔を出して、泣きながら息子に大声で怒りをぶつけていました。


娘も息子に対して色々たまった不満や我慢が、爆発したのでしょう。
私は「いいから!わかったからとにかく部屋に入って!」と叫びながら息子を何とか抑え続けました。


そして座り込んだ息子を、肘に力を入れてプロレスのように体全体で押さえ込み、息子が落ち着くのを待ちました。


娘は背中を叩かれたことで少し痛めたらしく、腕には爪で切れたような傷がひとつと、青アザができていました。
私も息子にギリギリと腕を掴まれたことで、青アザや切り傷ができていました。


少しして落ち着いてきた様子を見て息子から離れると、息子は「疲れた。出てく。」と言って、家から出ていきました。


娘は「もうやだ!またこういうことがあると思ったら怖い!男の人苦手なのにもっと怖くなった!○○と暮らしたくない!」
と泣いていました。


私は「何も言わなかったら向こうもキレないから」と、なだめようとしてかけた言葉だったのですが、きっと間違った言葉掛けでした。


「そうかもしれないけど、ずっとこっちばっかり我慢しないといけないじゃん!」と、
私はその時この状況では「そうだよね」と返すことしかできませんでした。