キャンプで事故【北海道・紋別】 | 奇言雑言

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15日(土)

午前5時半ごろ、紋別市のキャンプ場で、テントに戻った男性から

「家族が一酸化炭素中毒のようだ」と消防に通報がありました。

https://www.htb.co.jp/news/archives_8435.html

 

こんなニュースを目にしたのです。

 

家族でキャンプへ行き、一酸化炭素中毒になる。

なんて、一体なにが起きたのだろうかと思って詳しく見てみたら。

このご家族は、テント泊をしていたのですが。

夜、冷え込んできて寒くなり。雨も降っていたということで。

暖を取ろうとして、テント内で炭を燃やしたということらしいのです。

 

命に別状は無かったとはいえ、重症であるという報道内容でして

無事で何よりですが、、、、。

 

テントの中で火を使うなんて、どういうつもり!?

 

映像を確認して、このキャンプ場でテント泊をしている人達が

どんな風にテント泊をしているのかというと。

 

 

 

多くの人が、こういうタイプのテントを使用していて。

 

 

テントの中は、たぶん概ねこんな構造で

こんなレイアウトで使っている。

 

 

北海道に限らず。

今のキャンパーさん達が使うテントとしては

一般的なものであるといえますが。

 

「寒かった」という声があったとしても。

この前室に、BBQコンロを入れて、就寝前に炭火を使った。

ってのが、個人的には、ものすごくオッカナイっすわ。

 

前室の使い方は、当然のことながら「自由」なんですが。

テントの中は 火気厳禁 というのが掟であるので

BBQコンロを前室に入れて使用するのはNGです。

 

テント泊でBBQコンロを使うのであれば。

 

 

 

こんな風に。

防火タープをテントの前に建てて。

そこで使うのがお勧め。

ただ、燃えにくい素材で出来ている防火タープですが

こうやって使うのは、雨の降っているときとかの

非常時、緊急時に限ってください。

 

火は燃えるものが無い場所で使うのが一番安全です。

 

テントの中で火を使うのも

テントに煙が入る状況にしてしまうことも。

火事になるとかの前に。

煙で寝られないっす。

テントの中に一度煙が入ってしまうと、なかなか抜けません、、、、。

煙くて苦しい。ニオイも凄いですよ。なかなか取れません。

 

テントの中は、あくまでも「安全に寝ることが出来るための空間」であるべきで。

安全ではないテント内など、言語道断。

 

昔の家だと、家の中に囲炉裏やカマドがあって。

家の中に火があり、煙もありました。

ただ、昔の家は囲炉裏がある前提で作られていたので

煙の抜けが良くて。さらに、

屋根材に使われていた萱が傷まないようにするために

ワザと屋根に煙が充満するようになってます。

(囲炉裏の煙と熱によって、萱に湧く虫を殺して、萱を乾かしていた。)

 

夏場でも、囲炉裏の火を絶やさず。

燃やし続けることで屋根が傷むのを防ぐ、といったことが必要だったのですが

そんな構造の家であっても。

夜は、冬場でも。囲炉裏やカマドの火はしっかり消火されていました。

 

炭火は夜になったら消して。

残った炭は炭つぼに入れて完全に消火して保管。

ものすごく慎重に火を扱い、囲炉裏に火を入れたまま寝る。ということは

絶対にしません。

 

なぜなら、囲炉裏の火をつけっぱなしにして

囲炉裏の側で寝ると

喉をやられて、大変なことになるからです。

寝ている間に、布団に火がつくこともあるし。

とにかく、囲炉裏の周りに人がいないときは

火を消す。

これが鉄則です。

 

キャンプも同じです。

火は、大事。

 

慎重に扱うこと。

大事にすること。

そして、恐れること。

 

ちなみにですが。

炭の火を消すときに水をかけて消すということはしません。

 

炭は、山の木を切り出して作られます。貴重な資源です。

火の着いた炭は、独特な光と。

長く安定した火力と暖かさを人に与えます。

 

使い切れなかった炭は。

灰に埋めて火を消し、炭つぼに入れて火が燃え広がならないようにして保管しますが。

これを、もう一度囲炉裏やカマドに戻し。火をつけると。

再び、使えるようになるのです。

これが、消火のために

水をかけると、灰が舞い上がって大変なことになるし。

囲炉裏もカマドも湿ってしまって使えません。

 

火の後始末は、水を使って消せばいいや。っていう

簡単な話ではないのです。

 

キャンプでも是非、「炭つぼ」を利用してくださいね。

木は限りある資源です。

大事にしましょう。

 

ではではまた。

(^^)ノシ