3月11日に考えてみたこと。 | 奇言雑言

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TUGUの脳内再生中のあれやこれや。

2011年(平成23年)

3月11日(金曜日)14時46分18秒。

宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmを震源とする

東北地方太平洋沖地震が発生した。

地震の規模はマグニチュード 9.0

 

この地震により、場所によっては波高10m以上、

最大遡上高40.1mにも上る巨大な津波が襲った。

津波による被害は

原子力発電所メルトダウンも引き起こした。

 

津波と、放射能汚染により、被害は予想をはるかに上回る規模となり

今も、被災地に爪あとを残したままだ。

 

後にこの地震は

東日本大震災と呼ばれることになる。

 

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あの日、あの時から、今年で7年が経過した。

 

もう7年なのか、まだ7年なのか。

それだけの時間が経過したわけだけど、あの日のことは忘れられない。

あの地震のときの様な、遠くのほうから近づいてくる

地鳴りと、揺れの感覚を体が覚えていて

地震が近づいてくると反応するようになった。

規模や大きさに関係なしに、身構えてしまう。

そして、

「ああ、この揺れはあの時よりも小さいから大丈夫だ。」

「あの時と同じぐらいあるぞ!!」・・・という

判断基準になっている。

 

あの日から、考えては不安になること、というのがある。

あの日、あの地震にあったのは外出先でだった。

 

自宅から車で15分ほどの、ショッピングモールの中に居たのだ。

 

巨大で頑丈な建物の2階で、あの地震にあった。

揺さぶられ方が、尋常でなかった。

立って居られなかった。しゃがみこみ。頭上に注意をしながら安全な場所を探し

這うように移動して、揺れが治まるのを停電して、真っ暗な中

じっと、待ったあの数分間、、、、、、、、、、、、、。

 

あれが、もっと別の場所だったら?

 

もっと、自宅から離れた場所だったら?

 

何が起きても、生きて家に帰るために

自分がすること。出来ること。

そして、足らないものは何だろう。

 

今年も3月11日が近づくにつれて

ネット上にはいろんな震災を意識した情報が発信されていた。

その中に、こんな記事があった。

 

 

 

 

『デイリーポータルZ』というサイトにあったこの特集記事だ。

http://portal.nifty.com/kiji/180309202274_1.htm

 

震災などの自然災害により、公共交通機関がすべてストップする。

ということは、必ず起こりえる事態だ。

外出先から、自宅へ帰ることが出来なくなったら

「無理に帰ろうとするな。」ということをまず言われる。

 

確かに、そうだ。

 

出先で震災にあって、危険を冒して、危機的状況の最中に自宅へ帰ろうという

選択肢を選ぶのは疑問だ。

震災直後にやらねばならないのは

家に帰るよりも、まず、身の安全の確保だ。

 

最寄の避難所を確認する。

食料や、水を確保する。

トイレを、探す。

などなどが先にやらねばならないことの筆頭だろう。

 

だがしかし。

 

家には、必ず帰らねばならない。

自分の家に帰るのは、最終目標だ。

だから、家に帰ることを考えないわけにはいかないのだ。

だけど、、、、。

どうやって帰ろうか?

 

たとえば、この記事のように。

都内で災害にあって、帰宅困難な状況に陥った場合を考えてみた。

 

電力の供給が止まって、公共交通機関がストップ。

移動手段は、自分の足のみ。

つまり、自宅へ徒歩で帰りつかねばならない。

 

といったことになった場合を想定しよう。

 

震災にあった場所は

TUGUさんが良く行く『都内』であるところの

 

池袋駅にしてみた。

 

池袋には、良く行く。

たぶん、都内へ行く用事があるというとまずTUGUさんなら

池袋だろう。

 

埼玉県民であるTUGUさんが、池袋へいく場合。

電車で大宮から埼京線に乗って

30分ぐらいだ。

 

しかし、今回はこの電車が一切使えないという状況である。

まずは、、、。

 

池袋から、埼玉の自宅まで

歩いて帰るためのルートを調べてみよう。

 

池袋駅と自宅から数キロの範囲を

地図上にマークしてみた。

 

下のほうにあるのが池袋駅

上のほうにあるのが帰るべきエリアだ。

 

 

池袋から徒歩で帰ることを考えて割り出したルートが

これだ。

国道17号線を使う。

 

この国道17号というのは

いわゆる、「中山道(なかせんどう)」のことである。

 

中山道といえば、江戸時代に整備された街道道の一つだ。

つまり、かなりきっちり作られている。

道路標識もたくさんある。周辺道路も、17号へのルート表示がしっかり表示されていて

池袋駅からその表記に沿って17号へ出るのも苦ではない。

そして、TUGUさんの暮らしているエリアの「生活道路」にリンクしているので

この道を使って、埼玉へ戻れば、必ず自宅へたどり着ける。

 

では、このルートの凡その距離と歩くとどれぐらいの時間がかかるのかを

調べてみよう。

 

出発地点を

池袋駅東口の目の前にある

明治通りに設定して距離と時間を見てみる。

 

距離:34.4Km 

時間(徒歩):7時間11分

 

 

フルマラソンの42.195Kmよりも短い距離だ。

歩く時間は7時間。

 

あくまでも、目安だけれど

「行ける!」と思う。

実際にルートを細かく見ていくと。

 

池袋の東口。明治通りからまず、目指すのは首都高5号線になる。

駅の中にある自由通路か駅の北側にある池袋大橋をつかって線路を越えて一度

西口へ出て北上すれば首都高5号線にぶつかる。

 

この先は、頭上にある5号線が

道しるべになる。

 

 

5号線の下を走っているこの道路は国道254号線

埼玉県民が県内から鉄道を使って池袋へ出る際には

TUGUさんが使う埼京線や湘南新宿ラインのほかに

東武東上線がある。

主に埼玉県の西側のエリア、川越や朝霞といった10万~30万人規模の都市が

沿線に連なる為、利用者は多い。

 

254号線は、この県西エリアに住む者ならば誰でも知っている

メジャーな道路だ。

254号を進んでいくと

頭上を走っている5号線が山手通りの上を走っている首都高中央環状線と

合流する『熊野町JCT』に出る。

 

道路標識に「川越」の文字

川越方面はこのまま直進。

TUGUさんは、5号線に沿って進むため

ここを右へ進みます。

 

 

254号線から山手通りである国道317号線へ入り、さらに北上。

東上線の線路を越えて、さらに北上。

板橋区役所が見えてくればもうすぐ目的の17号線に合流だ。

 

 

板橋JCTのあたりは道路も複雑になっている。

 

道路の幅も広い、徒歩で歩くと合流地点で17号線を見失う場合もあるので慎重に進みたい。

この17号への合流を果たし、さらに北上すると

環状7号線に出る。ここもかなり広い道路だがこれを渡ってさらに北上。

 

17号線には歩道もあるし。上には首都高5号線もある。

ひたすらこの2つを道しるべに歩みを進める。

 

道路標識を確認しながら歩いていくと

ついに、「高島平」の文字!

 

高島平とは、板橋区の端っこにある巨大な団地エリアだ。

 

高島平は埼玉と東京の間を流れる荒川の側にあるのでここが、

東京の北の果てであるのだ。

 

つまりだね、、、、もうすぐ埼玉!

ってことです。

 

しかし、ここでも注意しなければならないのが

17号線は高島平方面へは行かないということだ。

 

このまま、首都高5号線で埼玉へ行くとTUGUさんは

自宅のあるエリアへかなり遠回りしなくてはいけなくなるのだ。

 

17号線、ここで5号線とお別れです、、、。

 

そして、、、いよいよ。

 

埼玉へ!

 

まずは、新河岸川です。

新河岸川は、この辺まで流れてくると川の名前が

隅田川になっているよ。

 

埼玉県民的には、隅田川っていう感覚がなくて

この川は新河岸川だって思っていますw

 

この川は、特に注意するところはなくて

17号線を歩いていれば問題なく渡れるのですが

 

次の川が、、、、問題なのよねん。

 

 

荒川

・・・・・の手前で17号線の様子が、、、、。

 

 

 

歩道が・・・!

 

そう、歩道と車道がここで分かれます。

橋を渡るためには歩行者は車道から外れ

画像左側へ進まねばなりません。

 

この左側の道は、どうなっているのかというと。

 

荒川の土手にぶち当たります。

なので、階段を使って土手をあがりましょう。

 

 

こんな風に、なっています。

土手の上に上がってください。

 

すると、、、。

 

再び、17号線へ戻れます。

この「戸田橋」を渡れば

埼玉県です。

 

 

荒川さえ無事に渡れば、後はなんとかなるっすw

荒川を渡れなかったら、お家には帰れないので

諦めるしかないんですけど。(^^;;;)

 

昔はね、埼玉と東京の間に流れるこの川に

渡し舟があってさ。

 

渡してくれる渡し場もいくつかあったんだよ。

今も、もしかしたら、災害時には船が出ているのかもしれないんだけど。

解りませんです、、、、、、、、、、、、、、。

でも、この川が徒歩で渡れなかったらと思うと

絶望的なので

 

対策が何もないとは思えない

絶対、何かあると思います。

 

帰宅するためのルートは

迷わないルート、最短ルートを選ぶほかに

「災害時に帰宅支援」をしてくれる施設があるかどうかも重要です。

 

市役所、学校などの避難所や。

コンビニは、場所をあらかじめ把握しておくと良いです。

 

こうして荒川を渡るまでに至った時点で

およそ2時間ほどかかります。(距離は3キロぐらいです。)

ということは、ここからさらに、、、、、、。

あと、5時間も歩くのか、、、、、、、、、。

荒川越えって大変です。

(^^;;;;)

 

ではではまたね

(。´・∀・)ノ゙ バィバィ~