「今発言している子と自分が1対1で対話しているつもりで発言を聞こう」
最近、私がクラスの子達に語りかける教室コトバの1つです。
授業中にある子が発言をしたときに
他の子たちがどんな反応をしているか常に意識できていますか?
誰かが一生懸命に考えを話しているときに
他事をしている子やおしゃべりをしている子、
ぼーっとしている子や手遊びをしている子
まだその子が話しているのに次は自分を当ててと手を挙げている子
そんな光景が存在していませんか?
こんな状態を黙認していて
学び合える学級
一人一人を大切にできる学級
が育つはずはないですよね。
だからこそ、誰かが発言しているときは、
その子の話す内容に聞き耳を立てながら
目では学級全体を見渡して全員の意識がその子に向いているかを確かめるようにしています。
もし、そういう子がいたら必ず即座にテコ入れをします。
その子のキャラクターや自分との信頼関係、時期など様々な要因によって
どう対応するのが最適解かはマチマチですが、とにかくその場で最適だと思えるやり方を瞬時に判断して指導します。
例えば
①さりげなくその子のそばに立つ
②発言を止めて「ごめんね。ちゃんと聞いてくれていない人がいたんだ。残念だけど。もう一度話してくれる?」とお願いする
③時には、発言した子に「全員ちゃんと聞いてくれているかな?」と確認させる
④聞いていなさそうに見えた子に「〇〇さん、なんて言っていたかな?」と確かめる。
などです。
ただし、④は注意が必要です。
一見聞いていなさそうに見えても聞いている場合があるからです。
叱るような口調で言うと「ちゃんと聞いてたし!」と反感をもたれたり、他の子達からの信頼も失いかねません。
前提として、「話をちゃんと聞くとは、ただ聞いているだけではいけない。話し手や周りの人から見て、ちゃんと聞いているなと思われる聞き方ができているかが重要だよ」ということを常々伝えておくことが大切になります。
そうすれば、笑顔で「〇〇さん、なんて言っていたかな?」と問えばいい。
聞いていなければ「聞いていませんでした」と言うだろうし、
聞いていたなら「~と言ってました」と答えるだろう。
ちゃんと答えられた場合は、
「よく聞いていたね。でも、残念ながらちゃんと聞いているのか心配になる態度に見えましたよ。周りから見ても聞いているなと思ってもらえるような聞き方にしようね。」と穏やかな指導ができます。
学び合える学級集団に育てるためには、ココを常に意識しているかがムチャクチャ大事だと思っています。
でも、正直、その大切さを心底大切だと思えるようになったのは、ここ最近です。
大切だよね、と頭で理解できることと、
心からその大切さを痛感して常に意識して指導ができていることとは
イコールではありません。
今でも、いつ何時でも、意識的に指導できているかと言えば
そんなことはないです。
「1対1対話できてる?」を合言葉に日々の授業実践を。
自戒を込めて…。