自宅待機の頃から快調に読み進めていましたが、それから間があいて先週末にやっと読み終わりましたよ。
戊辰戦争関連の本はこれで何冊目になるのか…。
久々ではあるけれど、多少頭の中に残っているものがあるから、全く苦にはなりませんでした
やっぱり、一般向けに書かれているし、文字も大きいから読みやすいですね!
白河の祖父が存命だったら、メガステージの文教堂辺りで、この本を買ってそうだな〜と思いました
歴史の本、中でも江戸時代や武士の話が大好きでしたからねー。
敗者の側の視点で書かれている本というのはそう多くないですし、戊辰戦争の流れが手に取るように分かりました
会津藩のその後も、今まで読んだ中では最も詳しく書かれていたのではないかと思います。
冒頭のところで、「明治維新」という語は、それより後年になって作られたものだと書かれていて、とてもハッとしました
一般的にはもちろん、歴史学でも「維新期」とか、普遍的に使っている用語だけど、言われてみればそうかもしれないと思ったからです。
島崎藤村の小説『夜明け前』は、当時の庄屋の日記を元にしていますが、あの話でも「維新」なんて語が出てきた記憶がありません。
「御一新」とたしかに言ってましたね。
なので、誰も気付かないうちに、何らかの力が働いて、歴史を勝者の都合の良いように書き換えたと言っても過言ではないのでしょう。
日本国としては、明治維新150周年というスタンスでしたが、東軍側としては戊辰戦争から150年なんですよね。
ここ、川崎なんかは江戸幕府の直轄領でしたので、当時は佐幕派の方が多勢だったと思いますが、
横浜を含め神奈川県としては、戊辰戦争抜きに開港150周年と謳っていましたね。
真実は一つとしても、こうして歴史というのは表と裏どころか、多面的な見方ができるものです。
一方を見ただけで、それが正しいとは決めることができないのに、近頃の一方的に決めつけようとする風潮には憂いています。
自分にとって都合の良い言論だけを集めて、裏付けを取らないのはだなと強く思いました
まだまだ思うことがたくさんあって、語り出せば止まらなくなりそうですし、ネタバレになりそうだからこの辺でやめておきますね