こちらも図書館で借りてきた本です📖

もう先々週くらいかな。妹が久々に帰省してきまして(近距離でも帰省と言う?)、
この間の本とこれを読み耽っていたものだから、毎度のごとく怪訝な顔をされました😓

まあ、誰がどう思おうと勝手なんですよ。

それよりも、色々と探しているものの、この手の本はなかなかないんですよね〜。
とても大事なことなのに、あまり研究が盛んでないのでしょう。

日本国としても、敗戦や抑留のことは都合の良くないことだし、
将兵にとっても忘れたい過去だったからこそ、臭いものに蓋をするように、どんどん忘れ去られようとしているのだと思います。


父方の祖父の出征先、フィリピンでのことに関して、もう少し踏み込んだ内容を知りたかったのに、正直なところちょっと物足りなかったです💦
でも、戦闘、抑留生活、復員の様子について、なんとなくイメージを掴むことができたように思います。

フィリピンでは、終戦までに日本の将兵63万人のうち約8割にあたる48万人が亡くなりました。
あまり認識されていませんが、フィリピンでは飛び抜けて戦没者が多く、5人に1人しか本土に帰還することが叶いませんでした。

食糧も尽きた深いジャングルの中で一体どうやって生き延びたのか。
私の祖父はまだ運が良かったとしか言いようがありません。

抑留や復員のことに関しても、時と場合によるのでしょうが、フィリピンに関してはアメリカの統治下だったからまだ良かったみたいです。


増田弘『南方からの帰還 日本軍兵士の抑留と復員』(慶應義塾大学出版会、令和元年7月)