久々となりました、読書ネタです。

今月1日から読み始めたのに、読了まで半月も掛かってしまうとは…トホホですよ⤵️

新書ですからそんなに時間は掛からないはずなのに。
いつまで読んでるんだ!と、自分でも思いました😅


図書館でウロウロしてもこの本はなかなか見つかりませんでした。
何故かと言えば、「日本十進分類法」の分類によると、
日本史(210)ではなく、土木工学(510)の棚に置かれていたからです。

このタイトルでありながら、日本史の本じゃないなんて‼︎😳と、まず驚きました。


図書館の人が分類を間違えたのでは?とも思いましたが、著者は工学部の出身。
日本道路公団で実際に道路を造る仕事に従事されていました。

なので、本のジャンルはどちらかと言えば土木工学になるということですね。


すごいなぁと思ったのは、工学と歴史学で全く畑が違うのに、
30年も道路の歴史を続けてこられ、1冊の本を出版できてしまうところ。
なかなかできることではないですよ。

古代交通史の第一人者の先生のお名前ももちろん出てきましたし、ちゃんと先行研究を踏まえて書かれています。
そうでもなかったら、私は途中で読むのをやめたかもしれません😂

日本史や考古学専攻だと、思いもつかないような視点もあって、違った見方ができるのは新鮮でした。


日本における道路の歴史と言えば、古代が中心だと思い込んでいるところがあります。

この本も前半のうちはそうだと思ったのですが、
後半は高度経済成長期の高速道路の建設等のボリュームが多かったです。
まさに経験者は語るですね〜。

私は、そのちょっと昔の時代を知らない世代なので、良い勉強になりました😊
幹線道路や高速道路に対する見方すらも変わったような気がします。


武部 健一『道路の日本史 古代駅路から高速道路へ』(中央公論新社、平成27年5月)