つばみのBlog

 

 

 

北海道の鉄道を舞台に、大戦をはさんだ激動の時代を力強く生きる人々を描く、愛と感動のドラマ。

大正14年11月の朝、室伏雄一郎は、父と母の二つの骨壺を持って函館本線の乗客になった。父嘉一が死んだのは10年前、雄一郎が10歳のときだった。嘉一は故郷の須賀利を出て死ぬまで25年間、一度も故郷に帰らなかった。5年前に胃潰瘍で死んだ母も同様だった。雄一郎は無給の駅員見習のちにやっと本雇になり、今、故郷の南紀州の墓に両親の骨を納めるために旅立つのであった。(Amazonより)

 

 

 

 


上・中・下の三巻、大好きな平岩ワールドを堪能。

大満足の読書体験でした。

 

私自身、北海道には二度しか行ったことがないのですが、母が生まれ育ったのは札幌、祖母は旭川なので、馴染みがないけれどルーツを感じる土地です。

 

戦前から戦中、戦後の鉄道員の暮らしや、その家族達の物語。

正直で人のために尽くす主人公たちに、試練のように襲う思いがけない出来事。

雄一郎より、気丈な姉のはる、無邪気な妹の千枝、尾鷲から雄一郎の嫁に来た由里の三人の女性の生き様に心打たれました。


読後、NHKの朝ドラの原作だったと知りました。

道理で朝ドラ好きの私の血が騒ぐはずです。

 

平岩さんの作品は大好きだけれど、御宿かわせみシリーズはまだ手を付けておらず…。

今から読むのが楽しみです。