サーカス団、帰還の途上ツアー in なんばHatch  | 文藝PIERROT

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サブカルに光あれ

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 なんばHatchにて筋肉少女帯「サーカス団、帰還の途上ツアー」へと参戦してきました。午後五時開場、午後六時開演というスケジュール。
 友人と待ち合わせをしたものの、なんと友人が寝坊しやがった。初ライブ参戦だというのにふてえ野郎です。それでも心優しい僕は単独ライブ会場突入なんぞせずに待ってあげましたよ。それで遅れること午後五時二十分頃に会場入り。
 ていうか、僕の方が後で注文したのに何故か友人の整理番号より早くてね。友人の整理番号的には遅刻した時間分丁度良かったという謎な現象が起きてました。
 取り敢えずロッカーへ直行。物販を見るつもりではあるのですがそんな大物を買う予定も予算もなかったので荷物だけちゃっちゃと置いてしまおうとしたわけです。有り難いことに空いてましたよロッカー。それから見に行きましたよ物販。
 微妙な行列が出来上がっていたわけですがその後ろに並んで待つこと十分少々。筋少デビュー二十周年記念グッズの販売ブースとオーケングッズ&橘高グッズの販売ブースに分かれていました。しかし二十周年ということもあって並んでいるのは記念グッズ販売ブースの方でした。もちろん、僕も並びましたとも。そして自分に購買権が与えられる順番が来ると同時にタオルを指差しました。二千円。妥当な金額です。色はレッド、縦書き横書きがありましたが横書きを買っておきました。
 まさかここで購入したタオルが後々あんなことになろうとは想いも寄りませんでした。とりあえず買うものも買ったので早速タオルをビニールから開封して首にかけて会場へ。途中でドリンクチケットを爽健美茶と交換しておいてから入ったのですがスモッグもくもくたかれていて今にも始まりそうな予感。まあ、予感は終わりましたけどね。
 十分ほど待つと会場の証明が落とされて一気に沸き上がる歓声。登場BGMは20th CENTURY BOY。あの二十世紀少年のテーマソング。もうポニョの歌並に耳に残っちゃってる人も多いのではないでしょうか。

 さて肝心の筋肉少女帯第一曲目として鳴り響いたのはなんと”サンフランシスコ”、サーカス団がやってきましたよ。それだけでテンション上がっちゃってるのに続けざまに始まったのが”君よ!俺で変われ!”ですからね。しっかり聴きました。聴かせていただきました。
 それが終わると筋少名物グダグダMCの始まりですね。
 もうね、今回は巧く歌えたとかいきなり自画自賛しちゃうオーケン萌え。まあ、イヤモニターっていうのをつけててそれで自分の声を聴きながら歌えるからだっていってはいたけどもね。そこからいい感じの盛り上げたりラジバンダリなトークが続き、大阪城ホールでやらずになんばHatchなのは動員が足りないからとか言っちゃう。武道館気分だとアワアワ、なんばHatch気分だと腰をじっくり。その両方の気分で行くぜ!とか言った尻からレロレロと噛んじゃうオーケン。ヤバイ。今回のライブはオーケン好きにはたまらない可愛らしさ発憤しまくりな気配が漂うって想っちゃいました。そんなこんなで曲が始まる。

 「日本を印度に」「しってしまえ!」というコール&レスポンスからの”日本印度化計画”、”暴いておやりよドルバッキー”で「バッキー」と叫びまくり、”労働者M”でアリストテレスとニーチェがニートであることを啓蒙していただいたところでMC再び。

 ここでオイチャンのバースデーがついこの間あったということをオーケンが言う。四十四歳ぞろ目おめでとうオイチャン!四十四には見えぬあの輝かしい笑顔が素晴らしい。橘高がここでオイチャンの肩を叩いてから舞台袖へ消えていった。これは……?とメンバーオーディエンス一同見守るも手ぶらで出てくる橘高。何もないんかーいみたいな笑いが生まれていました。「何か人影が居て消えた」だの「気の利いたスタッフが用意してるかなって見に行った」だの言ってました。ネタか、それとも何かの仕込みなのか。そんなこんなで再び曲へと移っていく。
 ”へそ天エリザベスカラー”、”ドナドナ”と言った新曲が登場。今回、実は僕はツアーファイナルしか抑えてなかったんですよね。なのでいまいちノリ切れず。充分楽しめてはいるのですがはからずもエネルギー充填状態になってました。そこにオーケンが懐かしい曲とだけ言っていた”キノコパワー”が入ってくるという構成。大爆発。はっきり言って他にも似たような人が多かったんじゃないかと邪推するほどのハジケリストだらけ。まあ、新曲だからみんなまだ耳慣れしてないんでしょうね。
 それはそれとして、とにかくオイチャンの笑顔が振りまかれっぱなしでずっきゅんどっきゅんばっぴゅんってなもんです。あの人のライブの輝きっぷりは異常ですね。こっちの方指差してモットモットテンション上げてけみたいなハンドサインもらおうものなら声は枯れようが潰れようが絞り出しますし腕は引きちぎれるほど振り回します。あああ、最高だ。

 この辺りで再びのMCタイム。オーヴァー40なバンドですからね。適度適度に休憩が入っちゃうわけなんです。ここらでオーケン以外のメンバーが袖に行ってお色直し。助っ人ドラムの方を弄ろうとしたのってこのあたりでしたっけ。なんかオイチャンがかえってきて、エディがかえってきて、うっちー、そして橘高みたいな流れだった気がする。橘高さんがゴスロリっぽくて吹いた。あの人、ライブ重ねるごとに麗しくなってきてる気がする。
 とりあえず、そんなこんなで煮くずれたおでんの話になり、新旧ファンが間違わないコール&レスポンスを行える曲。オーケン称筋肉少女帯唯一のHIT曲である元祖高木ブー伝説が始まりました。もちろんコールはブーです。みんなブーブー叫んでました。続いて歓声響き渡る僕の歌を総て君にやる。オイチャンのハンドパフォーマンスにいちいちキュンキュンしてましたね。そこから続きましてで香菜、頭をよくしてあげようでした。好きなんですけどね、此の歌。感情移入しちゃいます。ヲタが彼女に知識を詰め込もうとする唄ですものね。嗚呼、だからいつまでたっても非モテなんですよね。

 ここでまたMCが入ったはず。 オーケンがYAZAWAやらリップスライムみたいにタオルを回すパフォーマンスをしたいと言い出す。でも、こういうのは自然発生するべきものなんだろうか。いやいや、スタッフが根回ししてくれているから彼らも出来るはずだ。なんて言った後にガチの秘密作戦会議みたいなのを始める。ライブ中ですよ!なんてね。想ったりね。オーディエンスから「教えろよ!」という声が上がったり、タオルを回す歌は「踊るダメ人間」が良いみたいな声が上がったりしていた。
いいね、ライブって感じだね。そこでタオル話になり、このタオルは縦書きのが売れてないっていうか、これって勝訴みたいな感じだよなっとオーケンが暫くタオル弄り熱中。
 歌に移行するかと思いきや右膝の何かがとれたらしくモゾモゾ。オーディエンスに「ちょっと待っててくれますか」と問いかけて「待ってるヨ」と返されるとそそくさと袖へと退場。
 その時、唐突にうっちーにMCの担当を任せていく。そりゃ、うっちー驚いたのなんの。放送事故並の沈黙が流れる会場。「暫しご歓談を」とベテラン司会者みたいなことをいってみるがうっちーコール。おけおけっとうっちーが動き出したところで駆けかえってくるオーケン。ちょっと早い!いや、早くて問題はないはずなんだけどもタイミング的に早かった。そんなこんなでMCが終わり演奏再開。

 なんと”バトル野郎~100万人の兄貴~”からだった。ここからはオーディエンスもいつタオル振るのかドキドキしてた人多かったんじゃないだろうか。僕は完全にバトル兄貴のあの右正拳突き左正拳突き右指さし、右正拳突き左正拳突き両手自分呼びのモーションを繰り返して必死でした。あそこで回されたら対応出来ない。なんて想ってると次に始まったのは”イワンのばか”ですよ。「ホォイ!ホォイ!ホォホオイ!」みたいなコールと空中叩きつけるハンドモーション。ラストはゆっくりと両手を右左に振る。
 んー、ちょっと腕が疲れてきたなんて想っていたらオーケンが「休み無しでいっちゃうよ」とか言い出して続けざまに”これでいいのだ”、しかもここでタオルパフォーマンスが入ってきちゃった。購入したばかりのタオルをぶんぶん振り回してみると空気抵抗の関係で倍疲れる。何これ。なんかビリー並じゃないか!って想ったりしつつ、なんか楽しくなってきてブンブン振り回しまくり。するとオーケンが何かその光景がツボにはまったらしく笑ってしまってイントロだけ流れる状態になった。んでもタオルパフォーマンスは「これでいいのだ」に決定なのかな。武道館までにファンの間でどれだけ浸透するのか。オーケン曰くしなかったらしなかったでアリらしいけどもね。

 ”踊るダメ人間”のダメ人間フレーズでのダメジャンプ。なんかもう大満足になってきちゃいました。そんな腹八分目の腹に詰め込んでくれたのは”ツアーファイナル”、新曲ですね。こっちは予習済みだったのでコール&レスポンスにきっちりと参加。「ゴーホーム!」「ファイナル!」「ロックバンドはいっつもツアー!」「ツアーファイナルラブイズオーバー!」「ロックバンドは仕事がツアー!」とね。これは案外気持ちいい。にしてもこの曲の冒頭でオーケンがとちりまくってた。なんかYAZAWAっぽくタオルを投げようとしたけどもミスったらしい。やっぱり今日のオーケンは萌え路線爆走中ですね。

ここで一度終了。アンコールの手拍子が鳴り響くがなんとなくテンポが変則的。二拍ぐらい空いたり一拍になったりになって居た気がする。それで鳴りやまぬアンコールの中、オーケン登場。お色直しで神父姿。特攻服もいいけど、これもまた格好いい。なんておもっていたらオイチャンのバースデーパーティーが開始。橘高が片手でローソク突き立てられたケーキを持ち、エディが花の生けられた花瓶を水だばだば零しながら登場。スタッフがけなげに拭いているのが面白かった。

 オイチャンがろうそく吹き消したところでバースデーソング。いたたまれなくなって膝から崩れ落ちるオイチャン。オイチャンかわいいよ、オイチャン。四十四のぞろ目でがんばれ。
 曲は”中学生からやり直せ!”でぼっこちゃんぼっこちゃんで”グル”でしっとり聴いて”釈迦”で爆発、〆はなんと”トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く”でああ、これ来ちゃうかってラストスパート全開行きました。
 なんか万博の話があったり、オイチャンが投げてきたペットボトル掴み損なったりと記憶はあるものの何処に繋がるのかがさっぱりわからん。そもそも曲目リストも正しいのか。このレポートは時系列狂ってるんじゃないか。

 そんな心配がされてはいますが、そんなことになったのも盛り上がりすぎたのが原因なんでしょうね。なんばHatchは距離が近いのでオーディエンスのテンションえらいことになってしまいますよね。
 左耳が爆音で見事に死んでしまい難聴状態に陥っているまま、帰りながら物販で「ツアーファイナル」を購入。ポスター付きが欲しかったのでライブ待ちしてたんですよね。それからはもう友人と共に五右衛門いってパスタ喰って帰宅しました。

 十時間ぐらい経ってようやく左耳が正常になってきた気がします。その代わりにヘドバンした首とハンドモーションしまくった腕に違和感があるようなないような。
 なんにせよ楽しかった。武道館行きたいけども残念です。また大阪でライブがあったらいいのにな。次は橘高側の最前線に潜り込むとしよう。
 とりあえず、武道館参戦する人は”これでいいのだ”でタオルパフォーマンスすればいいよ。
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