生々しくない恐ろしさ/國村隼(60歳) | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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國村隼

シン・ゴジラがこんなに話題になってしまった時から「やばい」と思っていました。
國村隼を取り上げるタイミングを完全に見失ったと。

國村隼は、そもそも格好良いんです。顔もね、声も。あとすごい柄シャツが似合うとこも。
それがシン・ゴジラであんな正統派の「国のために働く仕事出来る自衛官」なんて演ったら
そらもう格好良いわ。いちいち私が書く間でもないわ。
という訳で、私が言葉を紡ぐ間に情報社会は國村隼のための褒め言葉を積み上げて行くので
國村隼どうしようかなぁ・・・と思っていたんですが、色々あって今こそ書こうと思います。


國村隼と言えばとにかくその怖さでしょう。
睨んだら怖い。黙ってても怖い。ていうか笑っても怖い。もう怖いんだとにかく。
私が國村隼がスパークしている作品だと思う「地獄でなぜ悪い」でも
星野源が國村隼がマジ怖いってビビり倒していますからね。マジ怖いです。

國村隼は別にたけしみたいに悪人の役ばっかりやってる訳でもなければ
私生活でも悪い的な噂は聞きませんし、とっても演技に対して真摯な人です。
でも、その眼は怖い。声も怖い。結構色んな所でインタビューに丁寧語で答えてるんですが
それでも変な質問されたら「え?」ってニコニコしながら眼が笑わないんでしょ?みたいな
凄味みたいなのを感じます。國村隼は佇まいそのものが武器かも知れない。


もしかしたら私は國村隼を怖がりすぎているのかもしれません。
でもやっぱりさぁ、地方から東京の大学に入るために上京して、安いアパート借りて
そんな学生用の安いアパートなのに何故か隣に國村隼が1人で、1人で!(強調)住んでて
引越作業中にたまたま隣のドアから出てきた國村隼がこっちを見て
あの眠たげな澄んだ眼で「どうも、」とか言われたら絶対怖いじゃん?!?!?!
「あっすいませんその、引越の音、大きいですか?すみません」って2回は最低謝るでしょ?
「あ、いえ。」とか寡黙に言われたとしてもさぁ!!怖いじゃん。國村隼絶対笑わないもん。

もうこの一段落の妄想全てが私の國村隼像をそのまま物語っているのですが
なんて言うんですかね、プライベートが無さそう。それが國村隼なのです。
いくら映画に出ても、インタビューに出ても、軽いジョークを繰り出しても、
彼には生々しいリアルなプライベートが無さそう。そこが怖いんですね。
さっきのアパートの例なら、國村隼は多分5年くらい住んでるくせに部屋に何も置いてない。
「あまりに普通に私生活を送ってそうな感じが逆に非リアル」なのが光石研だとしたら
「あまりに私生活が想像できなくて非リアル」なのが國村隼です。


とか思ってたら、韓国の映画監督さんが國村隼の怖さをそのまま映画にして下さいました。
それが「哭声(原題:哭聲)」ですね。リンク先の予告は普通にホラーなんで注意。
日本公開は未定ですが、「國村隼扮する謎の男が村に来てから殺人事件が増える」という
もうまんま國村隼の怖さが映画になったみたいな話です。
私生活のかたまりである集落「村」に非リアルの國村隼が来るってだけでもう怖いわ。

内容的には「國村隼が霊媒バトルを繰り広げる」とか「國村隼がほとんど服着ない」とか
なんかすごい噂が沢山飛び交ってるんで、ホラー苦手ですけどレビューだけでも読みたいです。
ほんと、この言葉にしにくい國村隼の怖くも格好良いという恐怖をちゃんと見抜いて
最適な役に起用した監督はすごいなって思います。ハイ。


間違えられたら困るんですが、國村隼はこんだけ非リアルで怖いという事も含め
私は本当に大好きですんで間違えないでください。さっきのアパートの例とかもう永住したい。

明日は漫画のキャラかなー
どうぞお楽しみに。