半分サイズのApple Silicon搭載Mac Proが開発中のウワサ
拡張性はどうするんでしょう!
米トランプ大統領が工場を視察したこともあるMac Pro(2019)ですが、独自設計チップApple Siliconへの移行の一環として、小さくなった新型が開発中との噂が伝えられています。
Bloomberg報道によれば、アップルのエンジニアは現行モデルにデザインは似ているがサイズが約半分の新型Mac Proに取り組んでいるとのことです。そのMacが現行のMac Proを置き換えるか、あるいは追加モデルとなるかは不明です。
Apple Siliconはもともとスマートフォン向けのArmアーキテクチャをベースとしているため省電力性能が高いと予想されており、Mac Proのサイズ縮小に役立つ可能性もあります。とはいえ、現行のMac Proは追加ストレージやPCEIeカードを搭載できる拡張性のため筐体サイズが大きめとなっており、その点とどうすり合わせるかは興味深いところです。
アップルは今年6月の開発者会議WWDC 20にて、全Macを2年かけてApple Siliconに移行すると発表済み。その移行はまずノート型から始まり、デスクトップ型の更新はその後とみられています。今回のBloomberg報道でもiMacやiMac Pro、Mac ProやMac miniといったデスクトップ型の更新は2022年までに行うと予想されており、Apple Silicon版のMac Pro mini(?)のリリースも2021年~2022年頃になりそうです。
これに先立ち、初のデスクトップ向けApple Silicon「A14T」を搭載した新型iMacが2021年上半期に発売予定との噂もありました。ヘビーユーザーや開発現場で使われることが多いデスクトップMacはしばらくインテル製チップに留まるとの見方もありましたが、Apple Siliconへの移行は意外と速く進むのかもしれません。
Source:Bloomberg
右側が現行モデル「Mac Pro Tower from」
次世代Mac Proに自社製ワークステーション用GPUを搭載か?
Bloombergが報じた、現行モデルの半分程度のサイズになるという次世代Mac ProについてWccftechが、そのモデルにはAppleの自社製ワークステーション用GPUが搭載されるのではないかとの予想を伝えています。
発熱減少によりケースも小型化か
Wccftechは、Appleシリコンは電力効率が高く発熱も少ないため、大きな冷却システムを搭載する必要が無いことから、ケースを小型化するのは難しくないだろうと予想しています。
Appleは、A14Tとも噂されるAppleシリコンと共に、自社開発のGPU、コードネーム「Lifuka」を新型iMacに搭載すると予想されています。Appleが、現行モデルよりも小型の次世代Mac Proを開発している場合、ワークステーション用GPUも開発している可能性が高いとWccftechは推察しています。
TSMCのN5でA14T、N5PでA15Tを製造か
China Timesの報道によれば、TSMCの5nmプロセス「N5」ではA14X、A14Tが製造され、改良版の「N5P」では2021年からA15XやA15Tを製造する計画があるようです。
そうした中で、Appleが次世代Mac Pro用の自社製ワークステーション用GPUの開発を行うのか注目です。
Source:Wccftech
Photo:A.J. Kandy/Medium
(FT729)