順天堂静岡病院関係者 ウイルス検査160人陰性【新型コロナ】
(2020/11/5 06:13)
伊豆の国市の順天堂大静岡病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)で、静岡県は4日、病院関係者約160人に実施したウイルス検査は全て陰性だったと明らかにした。主な病院関係者の検査はおおかためどが立ったとみられ、今後の焦点は入院患者への検査対応となる。
県によると、病院関係者約150人の結果が3日までに、さらに十数人の結果が4日までにそれぞれ分かった。医師、看護師ら医療従事者のほか、事務職も含まれるという。
一方、入院患者の検査を巡っては、高齢の患者1人の院内感染が公表された3日の記者会見で、県は「(同病院が)入院患者を対象にPCR検査を実施する方向で検討している」などとした。これについて同病院は4日の電話取材に「情報は引き続きホームページで公開する」とした。
一連のクラスターでは、10月29日に医師ら6人の陽性が判明し、その後、感染の広がりが明らかになった。感染者は11月4日時点で患者1人を含む計21人。関係者によると、同病院はコロナ患者の受け入れ施設にはなっておらず、感染者の多くは症状に応じて東部地域の他の病院や宿泊療養施設に搬送されたという。
神奈川で109人感染 横浜の病院でクラスター
神奈川県で5日、109人の新型コロナウイルス感染が明らかになった。県と横浜、川崎、相模原、横須賀、藤沢、茅ケ崎の各市が発表した。
横浜市では72人の陽性を確認。このうち「さいわい鶴見病院」(鶴見区)で患者と職員計23人、「昭和大藤が丘病院」(青葉区)で患者5人の感染がそれぞれ判明し、市はいずれもクラスター(感染者集団)と認定した。
川崎市によると、集団感染が起きた市立多摩病院で、新たに看護師ら2人が陽性となった。