鉄拳シリーズ 誰得雑記
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エンシェント・ウォーキング。


まるで一昔前の芸人のような響き。


これはつまり、
エンシェントオーガのエンディングを差している。


このウォーキング運動は、


出かける前に不思議な呪文を唱えて宇宙から仲間を呼び出し、

一歩一歩、ゆっくりと足を踏みしめながら歩くことで、

ただ単に健康になるだけでなく、

全身が緑化したり、都市を焼き尽くしたりする効果が期待できるというもの。




そう。
鉄拳タッグトーナメント2のエンディングにおいて、エンシェントオーガは決してネタに走ることもなく、「都市を焼き尽くす」というド派手なことをやってのけた。


事の凄さがピンと来ない場合は、身近な人に置き換えて考えると良い。


「野田総理は決してネタに走ることもなく、都市を焼き尽くした」



いかにヤバいことかがわかって頂けるだろう。



やったことと言えば仲間を呼び出して歩いただけ、

英語圏の人に言わせれば


Mr. Ogre took a walk with his friends.
(オーガさんはトモダチと散歩した)


ぐらいのものだろうが、

そのお散歩の結果として、大都市らしきビル群が、真っ赤な炎に包まれて壊滅したのである。


ベトベトンが通った後には草木一本生えない的な何かである。





さて、ここからがいよいよ本題になるが、
このエンディングは少なからずメタファーである。


ほぼ何の前触れもなく突然に、圧倒的な力をもった存在によって、簡単に世の中が壊滅させられる。


オーガは別に怒っているふうでもなく、ただ何とも思わずに歩き去って行くだけ。



それが暗示するのは核の炎かもしれないし、自然災害かもしれない。
あるいは暗躍する秘密結社の台頭かもしれないし、人々の価値観の崩壊かもしれない。



いずれにしても、わざわざ鉄拳を介して伝える必要もなさそうな何かを、エンシェント氏が我々に伝えようとしていることは間違いない。



それはただならぬ覚悟だっただろうと思う。

鉄拳界において、多数の格闘家達を死に至らしめてきたエンシェントオーガは、言ってしまえば嫌われ者だ。


皆がタッグを組む時も、一人浮いてしまって辛い思いをしたに違いない。


しかしまあ、心優しい誰かが(ここでは仮にコンボットとしよう)周囲の反対を押し切ってエンシェントオーガとタッグを組んだ。


緑色は目に優しい色、きっとオーガさんも本当は心優しいに違いないと信じて共に闘った。



それであのエンディングである。


もし仮に、エンシェントオーガのエンディングが心温まるものだったなら、周囲の目も変わっていたかもしれない。


アンノウンを倒した後、経営する孤児院に急いで向かったり、試験管の中で育つ双葉を見て喜んだりしていれば、「かつて魂を吸ったのは何か事情があったからで、実際それほど悪い奴じゃないのかもしれない」と皆が思った可能性もある。


しかしあのエンディングである。

「嫌うならどうぞ」と言わんばかりに都市を焼き尽くしたことで、「やっぱりあいつはああいう奴なんだ」と思われてしまったのだ。


そればかりか、タッグを組んだコンボットまでもが「犯罪の片棒」「だからおまえは鉄屑なんだ」と罵られることになるのである。




だからこそ、エンシェント氏がここまで地位や名誉を投げ打ってまで何かを訴えかけようとしているのだから、

我々も彼のことをゴーヤマンなどと罵らずに、その意味を汲み取ってやるのが筋なのではナカポリカ。