ピンポーン♬の主はクロネコヤマトのお兄さんでした。

「あれ、なんか来るっけ。短筒は通関のところにまだあるって追跡確認してたし…。」

と思いながら玄関に向かうと、馬鹿でかい段ボール箱に「セカイモン」のテープが巻いてあります。

あああ、中短筒来ちゃった!

着払いで送料払わなきゃ、いくらだろう。

送料確定したらメールくれる筈なので、それを見てからお金を準備するつもりだったんだけど、メールまだ来てないよなぁ…、いくらだろうか?


ギャフン!

お財布の中のお金だけでは足らず、新札が出た時に保管しておいた稲造(ピン札の5000円札)を追加で出し、何とか着払い送料を払いました。

「さよなら、稲造」

配達員さんが「本当にこのお札で良いんですか?」と気にして下さいましたが、送料払えなくて一度持ち帰ってもらう、なんてことは申し訳なくて出来ないですからね…😓


稲造との別れより、いよいよ中短筒が届いた喜びの方が圧倒的に大きく、玄関で放心していると、諸法度に基づき段ボール箱を処分して戻ってきた相方氏と鉢合わせ。


相方氏「何?この段ボール…」


先ほどまで、お金をかき集める為に家の中を走り回り、玄関の暑さに汗をかきまくっていた筈なのに、あれ、さ、寒い…


マリーチ「れ、例の短筒だよー。」

相「なぁんだ、てっきりまた何か買ったのかと思ったよ。」

マ「すぐ開梱して段ボール畳みます。」

相「縛って置いておいてくれれば、片付けるよ。」


体感気温がまた盛夏のそれに戻りました。

た、タイミングゥ…


急ぎ、開梱作業に入ります。

さすが国際配達、中の緩衝材の量の多さよ!





出しても出しても出てくる緩衝材の茶色い紙。やっとブツに辿り着きました。


ミイラのようにぐるぐる巻きにされた包みが三つ…

三つ!

なんでーーーー⁉︎


私はこの時やっと華麗な勘違いをしていたことに気づいたのでした。


誤)中短筒の鏡筒を買った。

正)中短筒の赤道儀セット一式を買った。


鏡筒と三脚と思われる包みは持ち上げる事ができましたが、フライドチキンみたいな形の包みが全くもって箱から出せません。


マ「これ、無理…。助けてー」

相「どうしたの?」

マ「この包みを解きたいんだけど、重すぎて動かせないの。」

相「作業部屋に運ぶぞ。」

マ「お願いします!」


何とかブツは部屋に運んでもらいました。三脚、鏡筒はプチプチから取り出して、こちらは自分で運びました。

相「これもプチプチから出すよ。」


果たして…

(ああ、やっぱり赤道儀じゃん。)

相「これって、赤道儀…?」

マ「あはははははははははは。」

マ「とりあえず組み上げて欲しいです!」



か、完成!


そうです、つい1時間ほど前に軽量赤道儀の事後報告をしたばかり。

しかもその時に

「初めての赤道儀で、死蔵品(の赤道儀)は無いです!」

と啖呵切っちゃったよね、あははははは。

さあ、この鬼のように重い赤道儀、どうしたもんか。

万事休す!


つづく