戦略コンサルやITコンサルなどを行うキューブアンドカンパニー。高度なコンサルティング業務で鍛えられた人材力を活かし、新規事業の創造に挑んでいます。そんな同社の経営トップが荒内社長です。今回のインタビューでは、多岐にわたる質問に対してロジカルで明快な回答を続けてくれました。身にまとっていたのは、シックなジャケットとダメージデニム。あたかも社長自身が「論理と感性」「課題解決と創造」といった同社の両義性を体現しているようでした。
コンサルティング業務を務め、新規事業を作り出すことを仕事にしている株式会社キューブアンドカンパニー。何もないところから生み出していくのは相当なスキルが求められますが、株式会社キューブアンドカンパニーで代表取締役社長を務めるのが荒内慎孝斗さんです。
荒内慎孝斗さんの経歴
荒内慎孝斗さんは1978年3月8日生まれで、現在43歳です。父親が自営業を営み、知り合いの多くが経営者だったという荒内慎孝斗さんは、自然と社長になることを考えるようになります。中学時代のクラスメイトと一緒に会社を立ち上げようと意気投合し、30歳までに起業する夢を立てます。南山大学を卒業すると、ベンチャー企業に就職し、起業の準備を行い、同じ会社で働いていた同僚、中学時代のクラスメイトの3人で現在の会社を立ち上げます。29歳で会社を立ち上げたこともあってか、最初はアメとムチをうまく使いきれなかったという荒内慎孝斗さん。ある出来事があって、怒り過ぎる自分自身に対して反省し、社員に対する接し方を変え、人間的に丸くなったと語ります。
オシャレ手当
キューブアンドカンパニーのユニークなところは手当にあります。キューブアンドカンパニーではオシャレ手当という他にはないような手当まで用意されています。コンサルティング業を行い、ゼロからイチを生み出す仕事を手掛けているため、自分自身の感性を磨いてほしいという思いが荒内慎孝斗さんにあり、オシャレ手当を作り出しています。ただ、これらの理由はあくまでも表向きで、理屈ではない部分では、とにかくかっこいいのが好きという気持ちが荒内慎孝斗さんにあることが大きいようです。
遊びと仕事は同じ
荒内慎孝斗さんは、遊びも仕事も同じであるという考えを持ちます。夜のお店に行って口説くことと相手を説得して商売に結び付けることは同じであり、相手はプロなのでそう簡単には説得に応じてくれないのも共通しています。これを踏まえ、荒内慎孝斗さんは、社員たちを含め「脳みそアスリート」と呼ぶなど、常に頭を使っているとアピールしており、遊びも仕事も全力であることがわかります。荒内慎孝斗さんの父親もまた遊びも仕事も全力で、父親と会うのは大型連休ぐらいしかなかったのだとか。それだけ休みの日は遊んでいたそうですが、そうした父親とは仲がよいからこそ、そのスタイルを受け継いでいるのかもしれません。