東日本大震災を利用した悪徳商法が後を絶たない。「震災詐欺」などの被害報告は全国各地に及んでいる。国民生活センターでは「被災者の心情は察するに余りあるが、情報を確認する冷静さを持ってほしい」と注意をうながしている。
【住宅修繕】
茨城県に住む80代男性は、「瓦を直させてほしい」と突然訪れた業者に任せたところ、計400万円も契約させられた。驚いて解約を申し出ると解約料に5万円を請求された。国民生活センターによると、こうした住宅修繕をめぐる解約料請求のほか、無料を謳いつつ有料工事を勧めるケース、明らかな手抜き工事や見積もり依頼で契約とされた例もあるという。
【投資話】
震災にまつわる投資話で顕著なのが、温泉付き老人ホーム。パンフレットを送りつけたうえで、「東北の被災者を助けるために温泉付き施設の権利を購入してほしい」と電話で勧誘。断ると「困っている人を放っておくのか、人でなし」などと怒鳴られたケースもある。
大阪府の60代女性は、政府事業への投資として、ルイヴィトン バッグ 新作 被災地の人工透析患者救済のため100万円を投資すれば、年4%の利子と3カ月に1回1万円を支払うという電話セールスを受けたという。
【正体不明メール】
愛知県の10代男性が「地震速報」という携帯メール本文にあった「詳細情報はこちら」をクリックしたところ出会い系サイトにつながり、1万円を請求された。東京都の80代男性も、「放射線量の数値が上がっている」というメールの土壌汚染 「除去方法はこちら」をクリックし、出会い系サイトに。以降、迷惑メールが1日に100通以上くるようになった。
最近は「震災未亡人」を装った出会い系サイトへの誘導メールも登場。本紙記者のもとにも、《悲しみから抜け出したい33歳》なる表題で迷惑メールが送られてきた。
【ヤミ金、振り込め詐欺】
宮城県の40代男性は、過去に利用歴がある業者に勧められて1万5000円を借りた。その後、別の複数の業者からも勧誘され、計7万5000円を借り入れ。1週間後、法定金利を大きく上回る3万円の返金を要求され、近隣住民まで取り立てに追い回された。
福島県の40代男性は、「東日本大震災補償センター」職員を名乗る人物から電話を受け、1人10万円を振り込むので口座を教えるよう指示された。手数料名目で、逆に数万円を振り込ませる「振り込め詐欺」の第一段階の可能性が高いとみられる。
【貴金属買い取り】
茨城県の40代女性は、「レントゲン機材を作るため」として自宅にある金や銀の貴金属を売るように勧誘された。イミテーションのアクセサリーなどを約1万円で売却したが、その後、本物のアクセサリーを売らないかという勧誘電話が何度もかかるという。
